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直己 side
年下の新人の女の子に、俺達は胸を打たれた。
まだ21歳なのに、そんな考えをしているのか。
でも、彼女の言っていることは全て正論だ。
静かにAと岩ちゃんのやり取りを見守っていた直人さんは、レモンサワーをグイッと煽ってから口を開いた。
直人「うん、そうだね。でも知ってる？そうやって思う人はきっと多いだろうけど、それを実行できる人は、なかなか居ないんだよ？」
“だから、Aはそのままでいてね。“
強く、美しく、そのままの君で。
右肘で頬杖をついて、いつもの安心する表情でそう笑いかけた。
「…はい。皆さんも、ですよ？笑」
直人「俺達は変わらないよ〜！ねぇ？？」
頭をキョロキョロさせて全員に視線を向けてきた直人さんに、俺達は笑顔で答えた。
健二郎「当たり前っすわ！しぶとく生き残ってやります！」
剛典「Aと共演もしたいし！」
広臣「もっとうまくならないとな。笑」
隆二「うん、なんかAの情熱にやられた。笑」
ELLY「coolだね！」
直己「俺達も負けてられないな。笑」
直人「俺達もまだまだこれから！大きくなっていこう！」
『おう！』
隆二「じゃ！飲も飲もー！」
「えっ、はや！」
すっかり空になったジョッキを端に寄せて、次々と注文する隆二に驚くA。
「相変わらずよく食べますね〜」
隆二「ん〜？上手いよ、ほら。」
差し出された肉をAは躊躇せず、ぱくりと食べる。
……ああいうの、気にしないのか。女の子なんだから、もうちょっと気にしてほしいとも思う…。
だけど、もうこんな姿は見慣れていて、他のメンバーも驚いたりはしない。そう思うと彼女との距離も大分縮まったな。
最初の頃は遠慮ばかりしていたが、今はとても気を許してくれている。
「直己さん、タン食べます？」
直己「うん。ありがとう。」
肉を美味しそうに頬張る姿にほんわかした気持ちになって、俺も箸に手を伸ばした。
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作者名：さくら | 作成日時：2023年2月23日 20時
