3 ページ4
・
歩道側に座っていた俺から降りてリーダーも降りる。
すると何故か青木さんも含めて全員が降りてきた。
直人「え？全員で行くの？」
剛典「気になるじゃないですか！」
マネ「面倒ごとは止めてくれよ？」
直己「大丈夫ですよ。みんなマスク付けてますし、」
広臣「バレないでしょ。」
青木さんは状況を見て理解したようだったが、
アーティストの俺達だけでは心配だったんだろう。
「やめてください！離して！」
「え〜？やだ〜！笑」
「やだとかキモイって笑」
「てか早く来いよ。楽しいとこ連れてってあげるからさ！」
「だから行かないって言ってるでしょ！」
「ぁーうるせぇ、いいから来いよ！」
男が女の人の腕をグイッと引き寄せようとした瞬間に男の腕を掴む。
隆二「止めろ。」
「あ？あんた誰だよ」
隆二「誰でもいいだろ。嫌がってんだろうが。」
「関係ねぇだろ？すっこんでろよ！」
直人「嫌がってる女の子を置いていけるわけないでしょ？」
「はっ、とかいってほんとはアンタらもこの女と遊びたいんじゃないの？」
広臣「んだと？」
直己「こらこら。喧嘩腰にならない。いいから早く手を離してくれる？」
マネ「警察に電話するわ。」
青木さんが携帯を出して耳に当てるとさすがにやばいと思ったのか、捨て台詞を吐きながら逃げていった。
健二郎「ほーら臣ちゃん。どうどう、」
隆二「はは！馬じゃないんだから笑」
広臣「やめて笑」
健ちゃんがふざけて臣の背中を叩きながら宥めてる。
ピリついてた臣の顔にも笑顔が戻った。
さすが関西人。場を和ませる達人だわ。
「ぁ、あの…」
直人「大丈夫？」
「はい、ありがとうございました…。」
少し俯き気味で頭を下げた女の人は、
頭を上げたあともこちらを見ようとはしない。
まあマスクつけた8人の男がいたら怖いか。
さっきのこともあるしね。
パッと下を見ると携帯が落ちていた。
隆二「これ、君の？」
拾って目の前に出すと慌てて携帯を受け取った。
・
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 221人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：さくら | 作成日時：2023年2月23日 20時
