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ヒロ「YouTubeのことは他とも話し合ってから伝えるよ。いい提案だと思う。」
「ありがとうございます！
あの、その曲はYouTubeにアップする用で作ったものなので、CDとして発売されなくてもいいんです。
話題性だけできればと思って、今の私の気持ちを詰め込んだものなので。」
よろしくお願いします。と頭を下げたAは本当に19歳の少女なのか？とヒロは思う。
積極的に自分の意見を発して、前もって行動する。
話の筋も通っていて、まるで社会人経験があるみたいだ。
だがこれも、上京して1人で生きる為に身につけてきた彼女の武器なのだろう。
ヒロ「わかった。諸々含めて話し合ってから、また伝えるよ。」
「よろしくお願いします！」
お疲れ様、と声をかけてから廊下に出て、手に持ったCDを見つめる。
Aと話していると、どれだけ夢を大事にしてきたのかがわかる。
“1度きりの人生を、誰かの指図で生きたくないんです。
夢を叶えられる可能性があるなら、諦めたくないと思いました。”
入社手続きをした時に話してくれた家族との衝突。
彼女を支えて、夢を叶えた姿をご家族に見せたいと思った。
夢を叶えることは出来るのだと、証明する姿を。
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作者名：さくら | 作成日時：2023年2月23日 20時
