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ヒロside
「ヒロさん、提案があるんですけど…」
その一言で楽屋から廊下に出たヒロとAは、情報を誰かに聞かれるわけにはいかないため、Aの楽屋に入ってから話し始めた
ヒロ「それで、どんな提案？」
「私のデビュー曲の出し方がYouTubeだったじゃないですか？これからはネットが主流の時代になると思うんです。
だから、私のアカウントを作って、これからも新曲をあんな感じで出していけたら面白いと思うんです。」
ヒロ「うん。」
ヒロは手を顎にあてて考える素振りを見せる。
「その火付けとして、私が作った曲を最初にアップしたいんです。」
ヒロ「Aが作った曲？作曲もできたの？笑」
「えっと…元々前から勉強はしていて…、
レコーディングとか見せてもらう中で監督とかにも相談しながら1曲作ってみたんですけど…」
ほんとに凄いな…。とヒロは内心でAを絶賛する。
だが曲を聴いてみないことにはYesともNoとも言えない。
ヒロ「篤志も知ってるの？」
「いえ…、」
ヒロ「言ってないの？絶対聴きたがると思うけど、笑」
「篤志さんには、完全に出来上がった状態で聴いて欲しくて、」
ヒロ「そっか。
…いやぁ、嬉しいだろうなぁ、今聴けるの？」
「CDは持ってきてます。なので聴いてから考えていただきたくて…」
差し出されたCDを受け取ったヒロは、聴く前からワクワクと少年のような気持ちになる。
彼女自信で作った曲。
はたしてどんなものだろうか…。
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作者名：さくら | 作成日時：2023年2月23日 20時
