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自慢じゃないけど、顔は良い方だしボーカルという特別なポジションにいる俺は、よく声をかけられることがある。
それは共演者やスタッフと色々な人、女性男性関係なく、だ。
反対に、いかつい奴らが集まっているから、怖がられることも少なくなかった。
だからこんなに媚びもせず、怖がることも無く話す姿は新鮮で驚いた。
篤志「ははっ、なんでみんな固まってんの？」
彼女が自己紹介をしてから俺達が身動きせずにいると、篤志さんに笑われた。
アキラ「いや、なんていうか…」
啓司「こんな普通な反応の子、久々で…笑」
篤志「ああ…そうだね。確かに。でも大丈夫だよね？」
「はい！篤志さんやヒロさんから皆さんのお話をよく聞きますし、元々ファンなので、笑」
敬浩「え？！そうなの？！」
将吉「おぉー！マジか！」
ケンチ「ファンなら尚更もっと騒がない…？」
ヒロ「Aはそういうタイプじゃないなぁ…笑」
篤志「きゃーきゃー騒ぐより静かに感動する方だよね。…ほら、この手見て？」
篤志さんが指さした先は彼女の手元。
その手はしっかりと篤志さんの服を掴んでいた。
篤志「こう見えて実はめっちゃ緊張して、恥ずかしいんだよ。笑」
「あ、篤志さんっ！」
図星だったのか頬を赤らめて篤志さんに抗議するように声を上げた。
何それ何それ…めっちゃ可愛いんですけどっ！！
そう思ったのは俺だけではないようで。
哲也「かわい〜♡」
ケンチ「Aちゃん今何歳？」
アキラ「ダンスめっちゃカッコよかったぞ！」
みんな一斉に彼女に話しかけた。
それに丁寧に答えていくAちゃんの声は落ち着いていて、とても心地よかった。
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作者名：さくら | 作成日時：2023年2月23日 20時
