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敬浩side
彼女が歌い出してから空気が変わったのがわかる。
1人の少女から、一気に大人の女性のクールな雰囲気になり、パワフルなダンスを披露する。
スタジオ席に戻ろうとした俺達もその姿に釘付けだった。
その中でもヒロさんの目は、ギラギラと光り、期待と興奮が混ざり合い、この先の未来に自信を持っていた。
ヒロ「これから、革命が起こるぞ。」
俺の視線に気づくと、俺達も負けてられないな、と肩に手を置いて前を見据えた。
将吉「やっば！マジやっば！」
ネス「歌もダンスも完璧だったっ！」
アキラ「全然新人って感じがしなかったな。笑」
敬浩「わかる！めっちゃかっこよかった！｣
ケンチ「篤志さんが教えたんですか？」
篤志「そうだけど…、あの子はそもそものポテンシャルが高かったよ。」
「「へぇ〜〜〜」」
番組が終わり、楽屋で着替えて番組中には話せなかった彼女のことを興奮気味に話していると、ドアがノックされた。
ヒロ「お、来たんじゃないか？」
ヒロさんが立ち上がりドアを開けようとしたのを慌てて哲也さんが止めて、ドアを開けた。
「あ、お疲れ様です。」
そこにはメイクはそのままで、私服に着替えた話題の彼女がいて、笑顔でペコッと頭を下げた。
その彼女に1番に声をかけたのは篤志さん。
篤志「A、お疲れ様。すごい良かったよ。」
おいで、と彼女の手を引いてソファに座らせた。
ソファに座っていた俺は自然と彼女の隣になり、俺とは反対隣に篤志さんが座った。
それを見届けたあと、ヒロさんが口を開いた。
ヒロ「じゃあ、まずは自己紹介かな？」
EXILEから順番に自己紹介をしていき、最後に彼女の番。
「浜辺Aです。よろしくお願いします。」
このいかつい男だらけの中で物怖じせずに、ニコニコしながら名乗った彼女に感心する。
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作者名：さくら | 作成日時：2023年2月23日 20時
