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篤志side
「篤志さん！」
篤志「おかえり。どうだった？」
「すごく楽しかったです！声の出し方とか音のとり方とかいろいろ教えて貰いました！」
あっ、カップケーキも好評でしたよ。と嬉しそうなA
行く前はあれだけ不安そうだったのに、帰ってきたらワクワクした表情をしてやる気に満ち溢れてる。
やっぱり見に行かせて良かったな。
デビューまでの時間が少ないから、すごく責任を感じていたようだけど、2人からアドバイスでも貰ったのかな？笑
篤志「それは良かった。｣
「あ！っていうか篤志さん私のファンクラブ1番目なんですか？！」
篤志「あれ、バレちゃった？笑」
「臣さん達に教えて貰いました！三代目さんもみんな入ってくれるそうです。笑」
篤志「そうなんだ？笑」
みんな考えることは一緒なのか？笑
これで他のグループもAの存在を知ったら、会員がさらに増えるだろうな。
篤志｢じゃあ今日はここからしようか。」
「はい！」
本人は自覚しているか分からないけど、俺が思うより遥かに上達している。
正直、ここまでとは思わなかった。
日に日に教える度に予想を遥かに上回っていくから俺も驚いてる。
１ヶ月もすれば世に出せるものにもなるだろう。
LDHの新たな革新が近づいているのを感じた。
それから俺とAは時間が合う時はずっとスタジオに篭っていた。
俺が仕事の時もAは一人で特訓していたらしい。
夜中まで明かりがついてる部屋にはいつもAがいた。
練習をし過ぎても良くない為、無理やり切り上げたことも何回もある。
だけど歌に真摯に向き合い、貪欲なAの姿を見ると、あまり強くも言えなかった。
習っていると言っていたダンスは辞めさせて、ウチの事務所でヒロさんやオリメンとレッスンするように伝えた。
本人もその方が楽だし、本物のアーティストから教えて貰えることに喜んでいた。
最初はオリメンにも内緒にしようとしてたけど、ヒロさんは他の仕事もあるから付きっきりにはなれないということで、マキさん達にも協力してもらうことになった。
レッスンを受け始めるとダンスのセンスもあったようで、そっちもどんどん上手くなっていった。
これにはマキさん達も興奮気味で、いろいろな事をやらせながら教えていた。
順調に準備が進み、デビューの一ヶ月前には申し分ないものが出来上がった。
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作者名：さくら | 作成日時：2023年2月23日 20時
