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隆二「8月にデビューするんだって？」
隆二が街中で話題の話を出すと、さっきとは打って代わり眉を下げた。
「そうなんですよ。早すぎません？もう大丈夫かなって心配しかなくて…」
不安そうに指を弄るAは歳相応に見えた。
広臣「大丈夫。俺達もすぐデビューだったけど、忙しさでそんな不安飛んでくから。笑」
隆二「VBAは放送されてたし、いつも超緊張してたよ。」
VBAの時点で未完成の歌を周りに披露してたから、デビューが決まった時の不安は凄かった。
怖くて仕方なくて、本当に俺でいいのか、三代目が務まるのかって、デビューを目指して上り詰めたのにそんなことしか思い浮かばなくて…、
そしてそれは隆二も一緒みたいだった。
広臣「でも1番救われたのはリーダーの言葉かな。」
直人『俺達はこれからチームで、仲間だ。
みんなお互いのことをまだよく知らないし、ぶつかることや不満に思うことだって出てくると思う。
だけど根本はみんな一緒だろ？
今は三代目を背負っていくことにプレッシャーを感じてる。
でも1人じゃない。これからみんなで、背負っていくんだ。
何かあれば仲間を頼れ。1人で抱え込むな。
全員で一緒に、乗り越えていこう。』
広臣「初めてのメンバー会議でそう言われて、ああ、俺だけじゃないんだ。リーダー2人もこんな気持ちなんだ。ってわかって安心したよな。」
隆二「うん。」
「そんなことが…」
でも、Aはソロなんだよな。
俺達よりも遥かに不安を感じているんだろう。
だけどお前も、1人じゃないよ。
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作者名：さくら | 作成日時：2023年2月23日 20時
