愛・夢・幸に包まれた歌姫 (ページ2)

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2012年春

これは彼女と初めてであった日のこと。

初ツアーを控えた俺達は、一日中リハを行っていた。

朝からずっとスタジオに籠っていたからか、外の空気が美味しく感じる。

健二郎「いや〜今日も踊ったわぁ」

直己「結構形になってきたな。」

隆二「そうっすね！まだまだ調整は必要ですけどいい感じにまとまってきましたね。」

直人「だな！じゃ、今日は大分詰めたし、パーッと飯いこう！」

剛典「マジすか！太っ腹ですね、直人さん！」

直人「いや、奢るとは言ってないんだけど…」

広臣「ELLY！健ちゃん！直人さんが奢ってくれるって！」

「「マジすか！あざっす笑」」

直人「……いいよいいよ！奢るよ！笑」

『うぇ〜い！』

車に乗り、直人さんが調べた近くの個室居酒屋へついた。

マネージャーの青木さんは用事があるらしく、終わったら連絡するように言って、俺たちをおろして車を走らせていった。

隆二「肉、食いたい！肉！」

広臣「飲み物は？」

健二郎「ELLYこのサラダでええか？」

ELLY「大丈夫っす！」

直人「食べられるもの限られるから、同じの何個か頼もうか。」

直己「そうですね。」

ツアー前な為、酒やカロリーの高いものは頼まず、タンパク質が多いものやヘルシーな食事が机に並ぶ。

直人「それでは〜！LIVE成功を願って！かんぱーい！！」

『かんぱーい！！』

グラスを突き合わせて1口飲んだあと、次々と食事を口に運ぶ。

剛典「隆二さん、顔！笑」

隆二「へ？」

直人「あっはは！詰め込みすぎだから！笑」

健二郎「喉詰めんなよ〜」

隆二「大丈夫大丈夫！」

めっちゃ動いてたから腹が鳴りまくってたんだからな！

やっと食事にありつけて箸が止まらない。

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