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夜も更け、お腹もそこそこ満腹な頃。あらきはいつもであれば解散して就寝する時間なのだが、今回ばかりはそうもいかなかった。
「おーいー、なるせもっと飲め。めぇちゃんも飲め。あめもほら、口開けろ」
「もぉー、そらるさんさぁ、Aばっか優しいのやめろってぇ、めーちゃん言ってやれこいつに」
「A飲めー！」
『もうむりれす、かんべんしてください』
いつもは飲まないnqrseとAがそらるに乗せられて酔っ払い、めいちゃんも外で友人達と飲むぐらい酔っている。
あらきもほんのり顔が赤い程度に酔っているが、これ以上酔えないと眠い目を必死に開けて酔っ払い達を監視している。
「そらるさん相撲とりましょうよ！すもう！」
「あん？やるかぁ、来いめい」
「ちょっと！何相撲って！暴れんなこら！」
悪い酔い方だ、これは。
さっさと寝かせないとこんな時間なのに暴れ始める。
「ねぇー、なるせおかしたべる。あらきとってぇ」
「ダメ、もうお開き。Aも眠そうだし」
「えー、あらき寝ちゃうの？めーちゃん倒したら俺と飲んでよ」
「飲まん飲まん、やだもうこの先輩」
定期的に遊びに来ては酒を飲み散らかしてご飯も食べ尽くして素直に寝るGeroは優しい方だったんだなと痛感する。
楽しそうに騒ぐそらるとめいちゃんの横で、nqrseとAが限界を迎えようとしているのに気付き水を渡す。
「2人は先寝な。あっちの2人は俺が何とかするんで」
「なんで？あらきほんとにもう飲まないの？」
「飲めねぇだろこんなんじゃ。はい、終わりですよ」
くしゃくしゃとnqrseの頭を撫でるあらきの手は何時もより荒く、酔っているんだなと静かに思う。
nqrseは船を漕ぎ始めたAの腕を肩に回し、未だに騒いでいる2人に向けて就寝すると告げる。
「なるせたちねるー」
「おけ。俺も寝よ。あらき水ある？」
あんなに騒いでいたのに数人がお開きがしたいと察知した途端に従うのは、流石だなと感心して冷えた水を渡す。
「じゃあ、今日はお世話になります」
「ん。なるせたちが部屋案内してあげる」
「そらるさん、また飲みましょうね？来てくださいね？」
「まだ泊まり最中なのにもう次の話すんの？」
結局次の日の朝は、めいちゃんとあらき以外は頭が痛いだの体が怠いだのと文句を言いながら起床し、二度と飲まないと誓った3人だったが「嘘つけ」とあっさりあらきにツッコまれるのであった。
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憐(プロフ) - ち ひ ろさん» コメントありがとうございます！順次更新しますのでお待ちください！ (8月3日 12時) (
レス) id: 1d38a41f1c (このIDを非表示/違反報告)
ち ひ ろ(プロフ) - 以前はリクエストの素敵なお話ありがとうございました！再びリクエストなのですが、暑い日が続いているので4人で海やプールに行くお話が読んでみたいです。 (8月2日 12時) (レス) id: d14445efc4 (このIDを非表示/違反報告)
りく(プロフ) - 素敵なお話ありがとうございます。とても助かりました；；今後のお話も楽しみにしております (7月5日 19時) (レス) @page46 id: 4c715eefda (このIDを非表示/違反報告)
RRR(プロフ) - 素敵な作品ありがとうございました！お体に気をつけて頑張ってください。 (7月2日 11時) (レス) @page44 id: 9a70e09dc0 (このIDを非表示/違反報告)
憐(プロフ) - りくさん» ありがとうございます！順次更新していくのでお待ちください！ (6月27日 21時) (レス) id: 1d38a41f1c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：憐
| 作成日時：2022年9月9日 23時
