第73話 ページ47
「あっづ〜…」
リビングのフローリング部分で寝転ぶのはnqrse。
猫たちは各飼い主達のクーラーの効いた自室に集まっており、リビングはエアコンで冷えた体を休める為に扇風機だけ付けていた。
流石にこの猛暑で扇風機のみは体調面が心配だなと思うが、暑さにかまけて体は動かない。
時折入ってくる外からの温い風でさえ気持ちいい。
『うわ、なんですかこの部屋』
「…？」
作業から休憩へやってきたAがドアを開け、開口一番嫌そうに呟く。
『熱中症になりますよ、なるせ』
「ダルすぎて動けない」
『何言ってんですか』
エアコンを付けてくれるかと思いきや、キッチンへ消えたAを目で追い、再びフローリングの気持ち良さに目を瞑る。
すると、額に冷たい感覚が当たり、少し驚いて目を開けると、Aがアイスを持ってきてくれたようだ。
この時期はめいちゃんがよくアイスを買い溜めして冷凍庫を埋めるので、その中の一つなんだろう。
「ありがと」
『またアイスが補充されてました』
「あらきさん冷凍庫埋まるからやめろって怒ってたなぁ」
『別でアイス用に冷凍庫買ったみたいですよ、めいちゃん』
「マ？駄菓子屋みたいなん出来るってこと？」
『たまごアイス、買っておかないと』
「メロンのアイスも入れときたいね」
「あ、そうだ」とアイスを咥えながら今度はnqrseがキッチンへ。
ガサガサと冷蔵庫を漁り、ニコニコと戻ってきた手には瓶ラムネ。
ネット通販で購入してこっそり冷蔵庫に忍ばせていたようだ。
「バレたらめいちゃんに飲まれるから先に飲もうよ」
『ありがとうございます』
「ベランダ行こ」
手を引っ張られるがままベランダへ出て、二人並んでアイスとラムネを口にする。
「めっちゃ夏〜…」
『流石にエモいですね…写真撮ってもいいですか？』
「いいよう。上げんの？」
『上げます』
「フィルム加工してみてよ」
『エモすぎでは？』
キャッキャとベランダから聞こえる声に耳を傾けながら、いつの間にか休憩に来ていたあらきも、スタッフから貰った桃を切りながら同じように瓶ラムネを口にする。
「夏、エモすぎ」
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憐(プロフ) - ち ひ ろさん» コメントありがとうございます！順次更新しますのでお待ちください！ (8月3日 12時) (
レス) id: 1d38a41f1c (このIDを非表示/違反報告)
ち ひ ろ(プロフ) - 以前はリクエストの素敵なお話ありがとうございました！再びリクエストなのですが、暑い日が続いているので4人で海やプールに行くお話が読んでみたいです。 (8月2日 12時) (レス) id: d14445efc4 (このIDを非表示/違反報告)
りく(プロフ) - 素敵なお話ありがとうございます。とても助かりました；；今後のお話も楽しみにしております (7月5日 19時) (レス) @page46 id: 4c715eefda (このIDを非表示/違反報告)
RRR(プロフ) - 素敵な作品ありがとうございました！お体に気をつけて頑張ってください。 (7月2日 11時) (レス) @page44 id: 9a70e09dc0 (このIDを非表示/違反報告)
憐(プロフ) - りくさん» ありがとうございます！順次更新していくのでお待ちください！ (6月27日 21時) (レス) id: 1d38a41f1c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：憐
| 作成日時：2022年9月9日 23時
