anmのおうち そのに

▼ ページ39

ラストバトル開始、やはり最初は力の差も無く塗られていくが、敵と交戦になってくると、4人中3人はまだ慣れていないので簡単に押されてしまい、nqrse一人のカバーでは間に合わない。
着々と時間が進む中、いよいよ1分を切り各自作戦通りの位置に着く。

「おれ左見て遠方から行くんで、あらきさん右とおれとあめたちの間に入ってください」
「まかせろり！」
「めいちゃん右見てあめ左。絶対邪魔させないから慌てんなよ」
「『おっけー！』」

ここでダウンすればこの位置まで来る時間が勿体無いので、なるべく存命しなければいけない。
相手もやはり慣れたプレイヤーなのか、各方面からこちらへ向かってくるが、nqrseはそんな事も予測済みで、まず自分の担当する方向へやってくるインクの波の動きが見え、姿を現した敵を動く前に撃った。

『うわ…当たるんですか今の…』
「なるせだからね」

続いてあらき、めいちゃんの見る右側に2人向かってくるのを目視し、あらきが少し前へ出る。

「うぉっちちち、うちの子たちがお通りでーい！」

ローラーを振り、最初に到着した敵を倒したが、後ろに居た敵があらきに向かって攻撃を仕掛ける。

「やばいやばい！ボム！やばい！」

爆発から逃れる為に後ろへ下がり、その背後を追って無防備な敵をnqrseが撃った。
しかし、そちらへ2人がかりで対応してしまい、中央から来る残り1人の狙撃に時間が掛かり、あらきも攻撃範囲内に移動するまで時間が掛かってしまう。
初心者でうろうろと陣地を塗っているAがターゲットにされ、援護班の2人は揃って「まずい」と声を上げるが、Aの隣で離れず行動を共にしていためいちゃんが敵を仕留める。

「だぁ！やっつけた！じゃますんなー！ああああ！」

先にやられ、スタート地点から戻ってきた敵に攻撃されダウンするが、2人が交戦している間にAはまだグングン進める隙はあるので「気にせず突っ込め！」とnqrseが声を上げ、敵陣まで乗り上げた所で終了の合図が鳴った。
丁度、Aが突っ切った部分が勝敗を分けたようで、見事に勝利した。

「ああー！やったー！！」
「ふぅ〜〜…」
「チーム力ぱねぇ！マジですげぇ！」
『試合かと思った…プレッシャーが…』

「すごい」「神展開すぎた」等と称される中、勝ち逃げといういい気持ちでゲームを終了した。
その後も暫くはあのチームプレイの楽しさにハマって、4人でやっていたそう。






ﾘｸｴｽﾄ【雨がみんなとゲームしてキャリーされる話】

第69話→←第68話*

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す