▼ ページ37
『げろさぁん、それお酒から？』
全員が揃い、お花見を開始して1時間。
顔を真っ赤にして呂律が怪しくなったAが、ぽけっと桜を見ていたGeroを頭から覗き込む。
「誰やAこんなベロベロさしたん！」
「あ？なに？」
「この蛇足ッ！」
蛇足が持ってきた少し良いお酒を「飲んでみろ」と渡されてからこの調子らしく、Geroはペシッと蛇足にツッコミを入れる。
他のメンバーはと言うと、めいちゃんは案の定ベロベロで目が据わって皆にお酒をついで周り、あらきもご機嫌にお弁当を口にしながらKOOL達と楽しく会話をして、nqrseも酔った勢いで呼び出したそらると酔いどれのめいちゃんを見て笑っている。
「Aそろそろ水にしときや。酒弱いんやろ？」
『今日はあらきさんいいって言いました』
「あらきちく〜ん、オタクんとこの子駄々こねてるけど〜」
「アーイ！」
呼ばれて素直にやって来たあらきがAからお酒を取り上げるとAはわざと頬を膨らまして「怒ったぞ」と抗議する。
「そんな顔しても俺っちには効かないよ」
『めいちゃん、わたしのお酒なくなりました』
「アイヨ〜！！！」
周りの人もびっくりしてしまう程大きな声でやって来て、プラコップにお酒を注いでAに渡す。
それをあらきに見せ付けるように飲むと、溜め息をつかれ「俺しーらね」とKOOL達の元へ戻って行ってしまった。
さらに数時間後、結局Aはあらきが普段キャンプに使用するテントの中で、めいちゃんとnqrseと3人で寝落ちてしまった。
テントの中を覗くGeroとあらきが、仕方ねーなとでも言うように小さく笑った。
「羽目外しすぎやわコイツら」
「テント持ってきて正解だったっすね」
「腹にだけタオル掛けて昼寝て…子供か」
「まぁ、この3人は兄妹みたいなもんですし」
「言うたら年子やもんなぁ」
「誰か一人が起きたらみんな起きますよ。それまで一緒に飲みません？」
「おん。戻ろ戻ろ」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 726人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
憐(プロフ) - ち ひ ろさん» コメントありがとうございます！順次更新しますのでお待ちください！ (8月3日 12時) (
レス) id: 1d38a41f1c (このIDを非表示/違反報告)
ち ひ ろ(プロフ) - 以前はリクエストの素敵なお話ありがとうございました！再びリクエストなのですが、暑い日が続いているので4人で海やプールに行くお話が読んでみたいです。 (8月2日 12時) (レス) id: d14445efc4 (このIDを非表示/違反報告)
りく(プロフ) - 素敵なお話ありがとうございます。とても助かりました；；今後のお話も楽しみにしております (7月5日 19時) (レス) @page46 id: 4c715eefda (このIDを非表示/違反報告)
RRR(プロフ) - 素敵な作品ありがとうございました！お体に気をつけて頑張ってください。 (7月2日 11時) (レス) @page44 id: 9a70e09dc0 (このIDを非表示/違反報告)
憐(プロフ) - りくさん» ありがとうございます！順次更新していくのでお待ちください！ (6月27日 21時) (レス) id: 1d38a41f1c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：憐
| 作成日時：2022年9月9日 23時
