第52話 ページ19
「見たの」
「「なにを？」」
「見たんだよ俺」
「何をだってば」
「Aが男の人と楽しそうに歩いてたの！」
バンッとテーブルを叩いためいちゃんは、あらきとnqrseの真ん前に来て一緒にテレビを観ていたのを遮った。
そりゃあ大人なんだから仕事でもプライベートでも男の1人や２人ぐらい一緒に外で歩くだろ、とnqrseは邪魔だとめいちゃんを押し退けながら言う。
しかし何処か納得いっていないのか、今度はあらきの前に来て「話を聞け」と近寄ってくるのを、同じように押し退ける。
「親じゃないんだから過保護過ぎるのもどうかと思うよめいちゃん」
「あらきさんだけには言われたくない」
「それはそう」
「聞いてみりゃいいじゃん。Aに」
「か、カレシだったらどうすんすか！」
「それはねぇでしょ〜」
『何がですか？』
声のする方へ振り向くとAがむすっとした表情で立っていた。
どうやら今の話はしっかり聞かれていたらしい。
『どういう意味の「ねぇでしょ」なんですか。あらきさん』
「あー…いや」
「あーあ、あらき」
「違いますよ、見ただけで勝手に決め付けるのは失礼だろって意味です。否定してないよ」
『どうせ私に恋人なんて程遠い女ですよ。暗いし』
「ちょっ…違うって」
「…もしかして俺らが原因？彼氏居ないの」
慰めながら自分達の間に座らせてポンポンと頭を撫でる様子を見て、めいちゃんは何か納得したように呟いた。
その言葉も聞き逃さなかったAは、更に機嫌が悪くなったようにムッとする。
『わかりました』
「ん？」
『あの人、好意を寄せて頂いたスタッフさんだったんです』
「え…？まじ？」
『そこまで言うなら今度食事に誘ってみます』
「はぁ！？」
「いやいやいや、別に無理に恋人作れとか言ってないからねおれたち！」
「そうよ、この間だって変なスタッフに絡まれたでしょ！？その人も何するかわかんないって！」
『そうやって勝手に決め付けるのは良くないって言ってましたよね、さっき。自分で』
「「「うぐっ…」」」
『デート、行きますから』
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憐(プロフ) - ち ひ ろさん» コメントありがとうございます！順次更新しますのでお待ちください！ (8月3日 12時) (
レス) id: 1d38a41f1c (このIDを非表示/違反報告)
ち ひ ろ(プロフ) - 以前はリクエストの素敵なお話ありがとうございました！再びリクエストなのですが、暑い日が続いているので4人で海やプールに行くお話が読んでみたいです。 (8月2日 12時) (レス) id: d14445efc4 (このIDを非表示/違反報告)
りく(プロフ) - 素敵なお話ありがとうございます。とても助かりました；；今後のお話も楽しみにしております (7月5日 19時) (レス) @page46 id: 4c715eefda (このIDを非表示/違反報告)
RRR(プロフ) - 素敵な作品ありがとうございました！お体に気をつけて頑張ってください。 (7月2日 11時) (レス) @page44 id: 9a70e09dc0 (このIDを非表示/違反報告)
憐(プロフ) - りくさん» ありがとうございます！順次更新していくのでお待ちください！ (6月27日 21時) (レス) id: 1d38a41f1c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：憐
| 作成日時：2022年9月9日 23時
