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nqrseの酔いが回ってきた頃、Gero家のインターホンが鳴った。
迎えに来たんだなと思ったが、話し声は聞こえないので誰が来たのかは分からない。
大体こういう役目はめいちゃんだろうな、と玄関を開けに行ったGeroの隙をついてソファに寝転んだ。
「おい、何寝てんねん。迎えやで」
「帰らないよきょうは」
「我儘言いなや」
「なるせ」
頭の上から聞こえるGeroより低い声にびくりと反応した。
完全に気を抜いていた。まさか本人が迎えに来るとは。
「帰ろ」
「………言うことあんじゃないの、先に」
「ごめん、」
「何がごめん？」
「なるせの事否定するような事言って」
「おれはあらきが頑張ってるの、知ってるよ。いつも見てるから」
あらきに限らずめいちゃんとAに対してもだ。
自分より沢山のことを挑戦してこなして行く姿をずっと傍で見てきたつもりだ。そして誰よりも応援している。
「おれは皆より足遅いからさ、隣で応援する事と、自分なりにサポートする事しか出来ないんだよね」
気にしていた時期があったからこそ、何もしていないと言われて傷付いた。
だけど、自分にも非があったのは確かだ。
「おれもごめんね。冷たい事言って」
少しだけまだ気まずそうに笑って、わしゃわしゃと雑に、けれど暖かい手で頭を撫でられた。
その後、Geroにお礼として後日ご飯へ招待する事を約束して、心配しているめいちゃんとAが待つ我が家へと帰ってきた。
勢いとはいえnqrseが家を出ていくとは思っていなかった3人は、本気で慌てて心配したと言う。
「あらきさんのあんな焦った顔初めて見た」
「そりゃそうよ。めいちゃんならほっといても生きてると思えるけどなるせは雨降ったらもうアウトなんで」
「マジで失礼すぎ…つーか、なぁ、もういいでしょA、離してよ」
『次家出てったら怒りますよ』
「出てかねぇって」
ぴっとりくっ付いて離れなくなったAの頭を撫でると、不機嫌そうに手を軽く払い除けられる。
『なるせ荒いから嫌です』
「えっ…なるせ荒い…？」
『あらきさんみたい』
「えっ…あらきみたい…？」
「どういう意味のショックなの」
自分も段々と似てきてしまっている部分はあると自覚はしていたが、これは相当毒されてるらしい。
「一旦髪黒に染めるか…」
「なんで？」
「リセット的なね…？」
「ご飯出来るよ〜、テーブル空けて」
『なるせ黒髪にするそうです』
「マジで！？きっちいな、笑っちまうかも」
「オイ、また出てくぞ」
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憐(プロフ) - ち ひ ろさん» コメントありがとうございます！順次更新しますのでお待ちください！ (8月3日 12時) (
レス) id: 1d38a41f1c (このIDを非表示/違反報告)
ち ひ ろ(プロフ) - 以前はリクエストの素敵なお話ありがとうございました！再びリクエストなのですが、暑い日が続いているので4人で海やプールに行くお話が読んでみたいです。 (8月2日 12時) (レス) id: d14445efc4 (このIDを非表示/違反報告)
りく(プロフ) - 素敵なお話ありがとうございます。とても助かりました；；今後のお話も楽しみにしております (7月5日 19時) (レス) @page46 id: 4c715eefda (このIDを非表示/違反報告)
RRR(プロフ) - 素敵な作品ありがとうございました！お体に気をつけて頑張ってください。 (7月2日 11時) (レス) @page44 id: 9a70e09dc0 (このIDを非表示/違反報告)
憐(プロフ) - りくさん» ありがとうございます！順次更新していくのでお待ちください！ (6月27日 21時) (レス) id: 1d38a41f1c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：憐
| 作成日時：2022年9月9日 23時
