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「はい」とnqrseの前に置かれた烏龍茶。
勢いで出てきた為何も持っておらず、徒歩でも行ける距離に住んでいるGeroの元へとやって来た。
「ゲームやるか？ずっとなるせにエペ教えてもらいたかったんよなー」
「…」
「それとも飯食うか？何か摘むもんでもええで」
話し掛ける度に俯いていくnqrseに困ったように笑う。
「理由、聞かないの？」
「大方喧嘩やろ？そんなん以外でお前単体で来る訳ないもん」
「…ごめんね」
「別に？今日は暇しててん。ゆっくりしてきや」
ぽんぽんと頭を撫でる手はちょっと乱暴気味で、あらきの手を思い出す。
手の大きさは違えどこの雑さがそっくりで、喧嘩したのに思い出すのはそんな事なのかと、思い出した温かさと先程の喧嘩の嫌悪さが混じって更に嫌な気持ちになる。
「ねぇ、KJ。ほんとはめいちゃんに連絡入れたんでしょ」
「さぁなー？」
「…酷いねヒロキは」
「お前が帰りたいって目するからやろ」
此処へ逃げてきた時からそんな顔をしていた。
だから鍵を開ける前にめいちゃんに連絡を入れて、適当に迎えに来いと言えば「すみません」とだけ返ってきた。
「ね、げろさん。おれと歌録ってよ」
「それは有難いけど、なるっちゃんの口からそんな言葉出てくるなんてどないしたん？」
「……"そんな言葉"ね」
「今また頼まれて歌詞書いてんねやろ？自分の曲も作ってるってめいちゃんから色々聞いてるで。今は忙しいんちゃうん？」
「他人様から見れば全然忙しくないみたい」
「"みたい"ってなんやねん」
「家事やらねぇで部屋に籠ってばっかなおれは頑張ってるようには見えないんだって」
「はぁ？夫婦喧嘩け？」
「誰が夫婦だよ」
あらきも普段はそんな事を言う人じゃない事は知っている。
多忙から抜け出したばっかりで疲労がまだ溜まってたのも知ってる。
だけど、今自分なりに頑張っている最中にそんな事言われたら、自分のこの頑張りは何なんだと分からなくなる。
「KJ、酒飲も。ビールぐらいあるでしょ」
「ハイボールならあるで」
「おれハイボールだいすき」
「ほな食いもん頼もうや」
「おれ財布ないよ」
「兄ちゃんが奢ったる」
「誰が兄ちゃんだよ」
「俺やろ」
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憐(プロフ) - ち ひ ろさん» コメントありがとうございます！順次更新しますのでお待ちください！ (8月3日 12時) (
レス) id: 1d38a41f1c (このIDを非表示/違反報告)
ち ひ ろ(プロフ) - 以前はリクエストの素敵なお話ありがとうございました！再びリクエストなのですが、暑い日が続いているので4人で海やプールに行くお話が読んでみたいです。 (8月2日 12時) (レス) id: d14445efc4 (このIDを非表示/違反報告)
りく(プロフ) - 素敵なお話ありがとうございます。とても助かりました；；今後のお話も楽しみにしております (7月5日 19時) (レス) @page46 id: 4c715eefda (このIDを非表示/違反報告)
RRR(プロフ) - 素敵な作品ありがとうございました！お体に気をつけて頑張ってください。 (7月2日 11時) (レス) @page44 id: 9a70e09dc0 (このIDを非表示/違反報告)
憐(プロフ) - りくさん» ありがとうございます！順次更新していくのでお待ちください！ (6月27日 21時) (レス) id: 1d38a41f1c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：憐
| 作成日時：2022年9月9日 23時
