第47話 ページ11
「ただいまあ」
お仕事相手のお偉いさん達との食事会だっためいちゃんは、少し夜も更けた頃に帰宅した。
返事が無いことに流石にいつも玄関まで出迎えてくれるあらきとAは寝たか、と荷物を自室に下ろしてリビングへ行くと、ソファでころんと横になったnqrseがニコニコしながら「おかえりぃ」と言ってくれた。
「ただいまなるせ……？」
こんな上機嫌のnqrseは珍しく驚いたが、この上機嫌さは素面のnqrseでは絶対に見られない。故に酒でも飲んだなとテーブルを見ると、3%のチューハイが置かれていた。
「お酒飲んだの？」
「あんねえ、おれ喉乾いたなって思って取ったらジュースじゃなくてね、お酒だった」
「ジュースと間違えたの？」
漫画みたいな間違いだなと普段のnqrseと比較してじわじわと笑いが込み上がってくる。
「なに笑ってんだよ」と寝転びながら見上げてくる頭をそっと撫でると目を細めて笑った。
こんなにも人を変えてしまうなんて本当にお酒とは怖いものだなと再確認する。
「俺も一緒に飲んでいい？まだ飲めてないんでしょ？」
「ん。ねね、配信しようよ」
「えー、たまにはゆっくりお喋りしようよ」
「えー！なるせこんななのに」
「超美味しい枝豆作ってあげるから」
「しゃーねぇなぁ、ちゃめちゃんはぁ」
そう言いながらニコニコ待っているnqrseにまた耐え切れず吹き出してしまった。
冷凍だった枝豆を解凍し、味付けをして軽く炒めてから出すと、分かりやすくnqrseの目はキラキラと輝いている。
「あらきさん枝豆食べないから中々減らないんだよね」
「出してくれたら食べるのになるせ」
「あらきさんに自慢すんでしょそんで」
「あらきめっちゃ嫌な顔すんの。おもしろいよ」
ゆったりした時間が流れ、いつも出来ない話や仕事の話で盛り上がっていると、廊下からペタペタと足音が聞こえた。
やって来たのは目が覚めたAで、後ろ髪が小さく跳ねている。
『何時だとおもってるんですか…』
「めぇちゃんと酒飲んでるんだよいま」
『めいちゃんおかえり』
「ただいま」
この「おかえり」は、まだまだ寝惚けている様子なので半分反射だろう。
A用に紅茶を入れて3人で一緒に夜更かしをしたが、その次の朝リビングで寝てしまっていためいちゃんとnqrseは、起きてきたあらきに怒られるのであった。
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憐(プロフ) - ち ひ ろさん» コメントありがとうございます！順次更新しますのでお待ちください！ (8月3日 12時) (
レス) id: 1d38a41f1c (このIDを非表示/違反報告)
ち ひ ろ(プロフ) - 以前はリクエストの素敵なお話ありがとうございました！再びリクエストなのですが、暑い日が続いているので4人で海やプールに行くお話が読んでみたいです。 (8月2日 12時) (レス) id: d14445efc4 (このIDを非表示/違反報告)
りく(プロフ) - 素敵なお話ありがとうございます。とても助かりました；；今後のお話も楽しみにしております (7月5日 19時) (レス) @page46 id: 4c715eefda (このIDを非表示/違反報告)
RRR(プロフ) - 素敵な作品ありがとうございました！お体に気をつけて頑張ってください。 (7月2日 11時) (レス) @page44 id: 9a70e09dc0 (このIDを非表示/違反報告)
憐(プロフ) - りくさん» ありがとうございます！順次更新していくのでお待ちください！ (6月27日 21時) (レス) id: 1d38a41f1c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：憐
| 作成日時：2022年9月9日 23時
