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友達探し31日目 ページ35

……もしもそうだとして、どうすればいいんだろう。与謝野女医や森医師が来るまでには未だ時間がある。それまでどうにか、私が繋ぎ止めないと……!!


『……脈はしっかりしてます』

《ただ、熱が酷いね……。主サマ、保冷剤とタオル持ってる?》

『う、うん。名探偵さんに持たされてて……』

《……今はあの親バカっぷりに感謝だな。じゃあ保冷剤をタオルで包んで、桜庭さんの脇の下に挟んで》

『私が不器用なの知ってて云ってる?』

《…………判った。僕がやろう》


はむ、と口に保冷剤を咥えるごん。


「…………ッ……」

『……ごん。桜庭ちゃん、魘されてない……?』

《ウイルスのせいで悪い夢とか見てるんじゃない?手でも握っててあげなよ》

『わ、わかった……!』


桜庭ちゃんの手は私よりも大きい。子供と大人くらいの差がある。

私とは違う闇の世界にいるはずなのに、冷たいはずの大きな手は何故かぽかぽかと暖かかった。なんでだろう。普段、あんなに辛辣なのに。

そう思って笑っていると、ごんが呆れたように「あのねー」と云ってきた。


《熱あるんだから、体が火照ってるのは当然でしょ?》

『そんな夢のないことを云う狐君にはもう一度トラックに轢かれる必要があるみたいだね』

《ごめん!ごめんって!》


あの二人が来るまで、桜庭ちゃん……死なないでね……!!


《A》


珍しく、ごんが私を名前で呼んだ。


『何?ごん』

《桜庭さん、だいぶやばいよ》

『……えッ……?』



「……あれっ?早いですね、お二人共……ッて桜庭さんッ!?」

蜂蜜色の髪をひとつに縛っている女の人が、息を切らせて走ってきた。
……樋口一葉。いっちゃんだ。


『…………まって、これ……もしかして……』

「新美さん!桜庭さん、何かあったんですか?ウイルスの再発とか!?」

『違います。……ごん、今からダッシュでAEDのあるとこまで走って』


袖を捲り、桜庭ちゃんに話しかける。中学校でやったやつだ。習っておいて本当に良かった。「聞こえますか」と大きな声で言いながら肩を叩いても、桜庭ちゃんは全く反応しない。

次は呼吸を見る。


「……桜庭さん……」

『……大丈夫です。絶対、助けますから……ッ!!』

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みず(プロフ) - 即直してきました。完璧です(ドヤ顔) (2018年9月22日 22時) (レス) id: 40c42479fe (このIDを非表示/違反報告)
みず(プロフ) - ゆあさん» ふひゃああああああぁああああ!!!!やっちまったぜスライディング土下座ーーーー!!!!(ズザアアアアアアアアアア) (2018年9月22日 22時) (レス) id: 40c42479fe (このIDを非表示/違反報告)
ゆあ(プロフ) - いやみずちゃーん!かなり前にも言ったが“弁別”よ!!不覚にも吹いたその二よ!!!← (2018年9月22日 22時) (レス) id: be7752c821 (このIDを非表示/違反報告)
みず(プロフ) - ゆあさん» 与謝野先生の解体ショー(?)、新美ちゃんは未だ受けてないらしいです。 (2018年8月29日 15時) (レス) id: 40c42479fe (このIDを非表示/違反報告)
ゆあ(プロフ) - 大丈夫だ桜庭ちゃん。皆、これを経験して大人になるんだよ(`・ω・)bグッ! (2018年8月29日 13時) (レス) id: 2d3bbb4ab3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みず | 作者ホームページ:http://twpf.jp/uranai_mizu  
作成日時:2018年4月3日 19時

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