或る妖狐の物語【たくっち】第五章

１４０話 約１年更新サボってたってマジですか？ ページ25

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………………あやべっ意気込みなんも考えてなかった！！！！！！！！！！！！！！！！！！

どうしようどうしよう、あっ早苗先に意気込み言ってくれてる！ありがてえ！ありがとう早苗大感謝だ後でなにかしらの形で礼はする！かもしれない！というかもうだいぶ長いこと絡みなかったのに優しすぎる！！！！！(メタい)


「次っ！Aだねーっ！」

『う、うっす！！！ええとええと……』


マイクを貰って慌てながらも何かを言おうと口を開けば、急に会場全体が湧いた。
えっなになになんすか！？もう何かしちゃったっけ私！？！？


「おおオレあいつ知ってるぞ！猫又だよな！！」

「はぁっ！？猫又だと！？猫又っつったらお前、あの最強妖怪と謳われた……」

「そうだよあいつだよっ！俺昔あいつに気絶させられたことあるんだぜ！！」

「自慢げに話すんじゃねえ！！！」

「てか、なんであの猫又がこんなところに……」

「あいつもこの大会に参加してんのか……！？」

「うっわぜってー優勝候補じゃんかそんなの！最強にして最古の大妖怪だろ！？」

「猫又優勝に100万かける！」

「えっじゃあボクも！」

「儂も」

「オレも！」

「「「賭けにならないじゃねえかこのクソがっ！！！！！！！」」」


………………これ、もしかして……。


『…………あーと……私を知ってる奴がいるみたいっすね……はは……まあ気ぃ抜かないで頑張ろーって思います！！！！！！！はいマイク！！！』


むり！！！こんくらいのことしか話せない！！！なんでよりによって私に注目してるんだ！私を見るんじゃねえッッ！！！！！！！

ハイハイハイとマイクをフランちゃんに突っ返した。これ以上何か喋っていられるかい！


「よぉーしっ！それじゃあ……スペルカードルールを知らないAのために特別ルール導入だよっ！」

『おっ…………ええ？マジすか？？？』


そ、そりゃありがたいけどいいのか……！？
……いいみたいだ。観客はみんなずっと湧いてる。なんでこうなったんや……。

「Aが参加する試合では、あくまでも相手を降伏させれば勝ち！あ、でもあんまりに酷い勝ち方はだめだよ！美しく勝ってね、それがこの大会での最低限守るべきルールなんだから！」

『な、なるほど……。早苗、付き合わせちゃってすまんね……』

「謝らないでください！賞金もらってご馳走たらふくゲットして神社も神奈子様も諏訪子様も安泰です！」

『畜生コイツばっちり私欲で参加してやがる！人間の鑑だ！』

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