134話 決着と彼女の胸の内 ページ19
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「引き分け……ならもう一回だ猫又さんっ!」
ユートくんが拳を再び振り上げる。理不尽だ!!!!!!!!
『くっ……!もう同じ手は食らわん!!せーの!』
「『叩いてかぶってジャンケンポン!』」
私……グー
ユートくん……パー
……くそ、負けてしまったか……!でも大丈夫だ、私もヘルメットを被ってピコハンを防げばいいだけの話っ!!
…………あれ?ヘルメットどこ?
「えいっ(ピコッ)」
『あたっ』
可愛らしい掛け声とともにピコハンが私の頭にヒット。普通に負けた。
いやでもおかしくない!?ヘルメットなくない!?これひどくない!?!?
………………あ。
『……霊夢、その被ってるものは何?』
「ヘルメットよ」
『全く悪びれてもいなぁーーいっ!!畜生っ!キサマのせいで負けたじゃねえか!!』
「何わけわかんないこと言ってるのよA」
「そうだぜ、霊夢はずっと前からヘルメットを被っているだろう?」
『なわけねえよ赤いリボン着けてたわ!!なんなんだよ二人ともグルかよ!!』
「そりゃそうよ。相手の妨害しちゃだめ、なんてルール聞いてないもの」
『開き直んなや!!!』
「まあまあAちゃん、ここは潔く負けを認めよう?」
『プリティーエンジェルガールあぃちゃん!あぃちゃんだって作戦コードとか言ってたよねえ!?』
「敵に情けは無用よ」
『こっちもミリも悪びれた様子が無ぇ!!!!!』
ちくしょー嵌められた!!!なんちゅーこった!!!
「じゃあA、みんなで大会出場!ってことでいい?」
『……ここで断ってもどうせ無駄な足掻きだろうし、もういいよなんでも……』
「わーい!ありがとー♡」
うう……可愛い……。可愛いけど一体全体どうしてこうなった……。私何か悪いことしましたか神様……。
あっいやいっぱいしてたね。盲点。
□
「猫又さん?どうしたの?」
夜。縁側に腰掛けていると、ユートくんの声が聞こえた。
寝れないの?と言いながら、ユートくんは私の隣に座る。
『んー、まあね……』
「……まさか隠し事とか、してないよね」
『してないって……あーあ〜、結局出場することになっちゃったか……』
がくりと肩を落とす。ユートくんは隠し事はしていないということに安堵しつつ、不思議そうな顔もしていた。
「……気になってたんだけどさ」
『うん?』
「なんで猫又さんはあんなに嫌がってたのかな、って」
『う、ううん……』
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リア - はじめまして。更新復活して嬉しいです! (2021年3月31日 22時) (レス) id: 5b8d6aacc8 (このIDを非表示/違反報告)
みず(プロフ) - 猫丸。さん» 果たして勝つのはどっちだ!?次回、猫又ちゃん死す!デュエルスタンバイ! (2020年3月25日 15時) (レス) id: 0b6159a6d2 (このIDを非表示/違反報告)
猫丸。 - あっ、おいなり三兄妹が!!!!戻ってこーい!!!(無理です)叩いて被ってじゃんけんポン、私は物凄く弱いんだぜ、舐めるなよ(某タンポポ) (2020年3月25日 8時) (レス) id: 144e3b7d1c (このIDを非表示/違反報告)
みず(プロフ) - 猫丸。さん» 仙狸くんはめちゃくちゃシスコンです!!!!!! (2020年3月22日 15時) (レス) id: 0b6159a6d2 (このIDを非表示/違反報告)
猫丸。 - えっ、まさかのシスコン?シスコンですか??私そういうの大好きなんだよね、だいすき(?)実際猫又ちゃんもブラコンだったり………… (2020年3月22日 14時) (レス) id: 144e3b7d1c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みず | 作成日時:2020年3月13日 18時