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起きた。 ページ15
赤羽side
あの後、俺はAを保健室に寝かせてそばで音楽を聞いていた。
『ん…あれ、なんで保健室？』
「あ、やっと起きた〜」
『カ、ルマ…』
「まーまーそんなに怯えないでよ」
案の定とも言うべきか、Aは俺を見た瞬間にまた布団に潜り込んでしまった。
『あんなことしといて何が怯えないで、だよ』
ファーストキスだったのに、とボソッと呟くAに
きちんとした場所でしたかったな、と今さらながらに後悔した。
「ごめん」
『っ離して』
「嫌だ」
『離して』
俺はまたAを抱きしめた。
「俺、Aの方から何もしてこないから愛されてるのかなって不安になって」
『＿＿てるよ』
「え？」
『私、基本好きな人としか付き合わないよ』
嬉しかった。初めて、Aに好きだって言ってもらえた。
「帰ろっか。今日は本当にごめん」
日はとっくに暮れている。
久しぶりに、手を繋いで帰った。
ラッキーキャラ
木村正義
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作者名：てぃーめい | 作成日時：2016年7月31日 9時
