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やっぱり。 ページ12
『カルマ』
「……」
『カルマ！』
「っ何」
『腕、痛いよ』
なにかおかしい。
校舎からだいぶ離れて、声も聞こえなくなった山奥。
急に引っ張られ、背中を木にぶつけてしまった。
『いった…！』
衝撃で鞄が落ちる。
そんな事を気にも留めずカルマは私との距離を縮める。
目の前にはカルマ。背後は木。横に抜けたとしてもカルマから逃げれるはずがない。
「ねぇ」
『何かな？』
「なにかな、じゃないよね」
どうして甘えてくれなかったの？
どうしてAから抱きしめてくれなかったの？
「なんで？」
言葉と同時に両手首を掴まれる。完全に逃げ場がなくなった。
『わかんない…⁉』
答えると同時に手首を握る力が強くなる。
いやだ。カルマが怖い。相当怒ってる。
いや違う。さみしいんだ。でも……
「なに？涙目になったら許してもらえるとでも思ったの？」
涙目なんだ、私。
『知らない』
「口塞ぐよ」
カルマの顔が一気に近づいた。
ラッキーキャラ
木村正義
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作者名：てぃーめい | 作成日時：2016年7月31日 9時
