約束、覚えてますか《Kosei》 (ページ9)

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探偵ごっこ、といかにも子ども騙しな提案を出されて一週間。

あれから光成とは喋ってないし顔も合わせていない。それに警察から話を聞かれたりしているらしく、光成ママも忙しそうだ

深田「探偵ごっこ、する気になった？」

「…迷ってる」

深田「なんでっ！迷うことなんかなんもなくない？」

「だって、光成に失礼な気がして…」

あれから深田の提案は保留になっていた。

光成に悪いことをしている気分になるから、というのが最大の理由だ

どうして光成は変わってしまったのか気になる反面、それを知ろうとすることに罪悪感を持ってしまうのは仕方ないと思う

深田「まあ、嫌なら良いんだけど。一生このままだよ」

「それは私にもわかってるよ、でも…！」

深田「話して解決するような相手じゃないって、Aちゃんが一番理解してんじゃないの？」

「そ、れは…」

珍しく正論ばかりを並べていく深田に、私は何も言い返せなかった。

話して解決するなら、そもそもあんなことにはなっていないのは自分でもわかっているから。

光成が消えている間に一体何があったのか、知れば全てわかるのかな…

「…わかった、やる」

深田「じゃあ早速、今日から調査開始ね！あっ、絶対先に帰んなよ！」

「はいはいわかりました～」

深田「ねーえっ、それ先に帰るやつやん！！(笑)」