約束、覚えてますか《Kosei》 (ページ41)

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湧さんは微笑みを浮かべる

言い過ぎたかな、と不安だったけどそんなことはないらしい

…うん、湧さんは笑ってる方が似合うと思う。深田とかと一緒にいるときも凄く楽しそうだもん。

元木「…そろそろ迎え来るんじゃない？」

「え、迎えですか？」

元木「邪魔が入る前に良いこと教えてあげよっか」

「なんですか？」

元木「檜山ね、ずっとAちゃんの話してたよ。捕まってる間毎日のように」

「え…？」

私の言葉と共に、バンッと大きな音をたてて扉が開き、反射的に顔を向ければそこには息を切らした光成の姿。

そして私を見るなり、ホッとした表情を浮かべるから湧さんを見て首を傾げれば、当の本人はニヤニヤしている

『マジで、焦ったんだけど』

「光成どうして…」

『お前の友達、だっけ？深田竜生ってやつが俺に言いに来たんだよ。湧のところに行ってて何されるかわかんないって』

元木「えーっ、深田も檜山も俺のことなんだと思ってんの？(笑)」

疑いをかけられたのに、当の本人はケラケラとお腹を抱えて笑っている。

最初は怖いイメージだったけど…案外そんなことないみたい

そう思ってると、光成が寄ってきて、椅子に座る私の横にしゃがんで不安そうな顔で全部聞いた…？と問いかけてくる。

私は何も言わずにただコクリと頷いた