約束、覚えてますか《Kosei》 (ページ26)

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あれからずっと…光成の言葉が頭から離れなかった。

汚れてるって何？私は綺麗なの？…意味わかんないんだけど。

だけどあの時見せた、つらそうな表情に嘘なんてきっとなくて…

深田「おーい、A？」

「…へ？あ、ごめん。何？」

深田「…まーた檜山くんのこと？ほんと好きだねぇ」

「当たり前でしょ、皆が何も教えてくれないし…」

深田「んー、まあ。俺はいろいろ知ってる訳じゃないから何も言えないけど」

私のことを考えて、言わないという選択をしてくれてるのはもちろんわかってる

だけどやっぱり…私だけが知らないのは嫌で凄く苦しい。

私も少しは、光成に寄り添いたいのに…今の私じゃそれが出来ないから悔しくて。

「…光成ね、泣きそうな顔してた」

深田「え…？」

「この前言ったの。光成とまた仲良くしたいって…そしたら、お前は綺麗なままでいられるだろって」

深田「何それ、どういうこと？」

「わかんないよそんなの…！」

もう何もかもわからないことだらけだ。

何をどう理解するべきか…見当もつかない。光成の力になりたい、支えたい…またあの頃の笑顔を見たいだけなのに…

それすらも否定されてるような気持ちになって、光成の抱えてるものの重さが見えてこない。

好きってだけじゃ、ダメなのかな。