【いみちぇん!】もしかして、あの子もミコトバヅカイ！？

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(夏目 目線)

「つまり、この政策があったことで…。」

「社会とか、真面目に受ける必要ないでしょ。」

「えっ、そうなの？う〜ん、そうなのか…。」

全くやる気のない教室の空気を察して、先生が、

「ここ、テスト範囲だからな。」

って言った瞬間、みんなノートをとりはじめた！

あからさまに不機嫌そうな先生の顔…。
私の一番得意な国語、一番苦手な社会…。同じ文系なのに、何が違うんだろっ…。

苦手な科目は特に集中してやってるんだけど、今日はなんか…。

レナのことが気になって、心配でたまらなかった。

(どうしたらいいんだろう…。)

助けたいのに、どうしていいかわかんないや。

(体が痛い…。のびするか…。)

「うぅ〜ん…。」

「おっ、これ解けるのかっ。どうぞ、やってみなさい。」

「へっ！？」

「百瀬サンすご〜」

「超難問なのに〜！？」

えっ…。超難問とか、なんで！？

目の前には、ニッコニコでチョークを渡してくれた先生。

すぐ後ろには、目を輝かせて私を見てる、みんな…。

こんなときに、手を挙げたんじゃなくて、のびしてたんですなんて、言えないっ…！

(やるしかっ…。ない…。)

ぐっと顔を上げて、またすぐ下げたくなった。

だって、知らないし、なにこれっ！

あれっ…？でもこれ、前に、まっしろー先輩(シロ)とやった！

(あだ名は夏目が考えました！by作者)

「どっ…。どうですかっ？」

おそるおそる聞いてみると、先生が悔しそうな顔で、

「正解だ。なんで分かったんだ…。」

って言って。

「社会ニガテじゃなかったの〜！？」

「すっご〜い！天才！」

って、クラスのみんながほめてくれた。
…ほめ言葉って、すっごいあたたかい…！

私も自然と、笑顔になれた。

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