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シロ 目線
御筆が、ない。
その言葉を聞いた瞬間、シロは壁に体を打ち付けた。
「ななな、御筆がないなんて、シロは史さまから聞いていませんよっ!?」
すると、匠さまが思い出したように呟いた。
「ん、ああ。あのときは史姉も忙しそうだったしな。伝えそびれた。」
いやいやいやいや!!!!そういうジューダイなことを、伝えそびれちゃ、ダメですから!!
そんなことを考えていたら、後ろから控えめな声で、あの〜。と、声をかけられた。
「モモ先輩から聞いたんですけど、御筆って、ミコトバヅカイの髪の毛からつくるんですよね?それ、私の髪の毛で、私が筆つくってみてもいいですか?」
………あ、わかりました!!
なんて、言えませんよっ!!!
「え〜っと、ナツメさん、でしたっけ!?御筆を作るには、相当なチカラが必要なんですよっ!?ナツメさんのチカラで足りるのか、」
「でも、もしつくれたら、一石二鳥だし…。」
シロの言葉をさえぎって、しゅん、と小さくなるナツメさん。
「…。夏目ちゃん、ホントに書道が好きなんだ。やらせて、あげられない?」
うぐっ!シロの大好きな主さまに、尊敬するひとに、お願いされたらっ…!
「わかりました…。」
「「えっ!?」」
モモさまと、ナツメさんの声がかさなった。
「でもっ、一回だけですからねっ!?二回目はありませんよっ!?」
「はい。ありがとうございます。」
深々と、頭をさげる、ナツメさん。
そして、モモさまにも。
「モモ先輩が、説得してくれたおかげです。ありがとうございました。」
____そして。
「では、髪を、切ってきます。モモ先輩、空いているお部屋に、案内してもらえますか?」
そう。御筆づくりが、いま、スタートしたのであった____!!
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いみちぇん&嵐大好きみよら(プロフ) - あんことうさぎさん» ありがとうございます!(?)ですよね…笑 そうですね、ゆっくりでいいと思います!笑 ありがとうございます!! (2021年1月17日 15時) (レス) id: 65097701c5 (このIDを非表示/違反報告)
あんことうさぎ - いみちぇん&嵐大好きみよらさん» あ!れいなさん→みよらさんになったんですね!改名おめでとうございます?(日本語ォォ!!)やっぱりずっとやり続けられないですよね…。ゆっくり、まったり!これがいいのですね♪ 私も応援してます!無理のない範囲で頑張ってください!! (2021年1月17日 15時) (レス) id: 9159578e83 (このIDを非表示/違反報告)
いみちぇん&嵐大好きみよら(プロフ) - お久しぶりです、改名しました、元れいなのみよらです!更新嬉しいです!あたしも更新止めっぱなしなので、大丈夫ですよ!お互い、ゆっくり作品を作っていきましょう!!応援してます♪ (2021年1月16日 16時) (レス) id: 65097701c5 (このIDを非表示/違反報告)
あんことうさぎ - 華菜☆さん» アドバイス、ありがとうございます!そうですね…!別の作品でも同じようなこと言われたのに、いかしきれてなかった…!すいません! !これからは、意識して出していくのでよろしくお願いします! (と、言っても、ぜんぜん直ってないじゃん!と思うかもしれません…!) (2020年10月25日 17時) (レス) id: 9159578e83 (このIDを非表示/違反報告)
華菜☆ - コメント失礼します。今更新されている分絶対一気読みさせて頂きました!すごく面白かったです!評価もさせて頂きました。アドバイスなんですが、文の間を何行か開けると読みやすいと思います。今が読みにくいわけではないですが…上から目線ですみません…… (2020年10月22日 18時) (レス) id: 34f6bb387e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あんことうさぎ | 作成日時:2020年10月1日 18時