遊木 恋のいろはとお年頃 ページ13
遊木side
今日の僕は、つくづくツいてないらしい。
「ゆ、う、くん…」
「げ、Aさん…。」
「今日、泉はいないの。
ふふふ、二人っきり、だね…?」
僕の苦手とする泉さんによく似た綺麗な顔が緩む。
銀色の猫っ毛、
アイスブルーの大きな瞳、
そして、抜群のプロポーション。
彼女は、瀬名A。
その名の通り、泉さんのお姉さんだ。
「んふふ、固まっちゃってどうしたの?ゆうくん。
今日は、こ・い・び・となんだから、イチャイチャしていこうね〜?」
「いや、あ、あはははは…」
今日の撮影は、
『アイドルとしての遊木真』に来た、モデルの仕事だ。
今話題のモデルさんと二人、恋人という設定で
秋冬のトレンドを紹介する雑誌に載るらしい…
でも、相手がAさんだなんて聞いてなかった。
「きちんと確認しとけばよかった…」
「ん〜?なに言ってるのかな、ゆうくん?
ほら、もう衣装着て。時間通りに始められなかったら、
ゆうくんでも許さないからねえ?」
「は、はいっ。」
さすがは瀬名A。
その容姿だけでなく、確固たるプロ意識が、
移り変わりの速いこの業界で生き残っていける理由だろう。
楽屋に入り、スタイリストさんに手渡された洋服を着る。
最初は、辛子色のニットに黒のスキニーパンツ
その上から、長めのトレンチコートを着る。
後は、深緑のニット帽に黒ぶちのメガネをつければ、
僕の着替えは終了。
スタジオに入れば、メイクさんとヘアメイクさんが
最後のチェックをしてくれる。
「遊木くん、Aちゃんとの仕事は久しぶりじゃない?」
顔見知りのメイクさんに話しかけられる。
「そうですね。」
「でも、プライベートでは会ったりもするんでしょ?」
「まあ…。」
突然文化祭に飛び込んできたり、
アリーナでは最前でうちわ振ってたり。
「若いっていいわねえ…。
撮られないように気をつけなさいよー?
はい、遊木くんのセットは終了。Aちゃんも終わったみたいだし、頑張ってねー。」
「あ、はい。ありがとうございました。」
スタジオの出入口を見ると、
白いハイネックニットに、黒のミニスカート、
ベージュのニット帽と、僕と同じ黒ぶちメガネ。
見慣れた姿に、なぜか高鳴った胸。
気づかないふりをして、二人カメラの前にたった。
(ゆうくん、顔あかーい。
あれ、もしかして惚れちゃった?)
(そそそそ、そんなわけないじゃないですか!)
(ふふ、待ってるからね?)
(!?)
────
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーカラー
あずきいろ
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めがね@うさたん(プロフ) - Alice@夜未さん» ありがとうございます…!初リクエストに、震えるほど感激しております…!! 司くんですね!了解いたしました! これからも、よろしくお願い致します!! (2016年11月20日 16時) (携帯から) (レス) id: a35b7271fe (このIDを非表示/違反報告)
Alice@夜未(プロフ) - 面白いです!えっと、リクいいですか?司くんのお話が読みたいです(´ω`) (2016年11月20日 16時) (レス) id: e5ea9e87b9 (このIDを非表示/違反報告)
めがね@うさたん(プロフ) - リアりんさん» コメント、ありがとうございます!神だなんて…そんなことありませんよー!! 更新、ゆっくりになってしまいますが、よろしくお願いいたします! (2016年10月24日 17時) (携帯から) (レス) id: a35b7271fe (このIDを非表示/違反報告)
リアりん - めがね@うさたん様の新作!!待ってました!私の神です〜 更新頑張ってください!! (2016年10月24日 7時) (携帯から) (レス) id: a35b7271fe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:めがね@うさたん | 作成日時:2016年10月22日 18時