【スプラトゥーン】僕らは"ソレ"を望まない (ページ4)

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『自分すらを焼き尽くす焔』ページ4

＿＿熱い、死にたくない。

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『やだ…死にたくない…っ』

研究所から逃げ出して何日が立った頃だったかな…。
案の定、能力の制御が上手く出来ずに山に迷い混んだ結果。
能力が暴走して見事な山火事オチ。
自分の能力とは言え
ソレは気を付けなければ死んでしまうリスクの有る能力だった。

そんな能力に限って僕は使い慣れないまま研究所を逃げ出した。
…僕って馬鹿か。

……馬鹿だな。

『誰も居ない所へ逃げようとしたのになぁ…』
目から自然と涙が零れる。
こんな筈では無かった

…やっとの事で火事からは逃げ切れた。
それでも、全部僕のせいで有って…。
そうなるから能力は嫌いだ

『……"陽炎"』

僕は自分の姿を火に消した
そう、誰にも僕と言う存在がバレない様に。

…
……
………
…………

『ナワバリバトル…』
ロビーとか言う場所に着いた。
僕自身は、人が集まる所は嫌いなんだけど、たまには良いかなって思う

見たところだと、アロワナモール。
受付をすると直ぐに武器を持ってナワバリバトルに入った

……遂に始まった。
道程を進んで行くと既に相手に中心を取られているのが見える。
…参ったな。

『…！"陽炎"』
僕は不適な笑みを浮かべると姿を消す
敵は気付く筈もない…

『…え？』

「見えていた…」

嘘だ。
見える筈が無い
見えて要るなんて聞いていない！

あぁ、やっぱり駄目だったのか。

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結局、結果的に負けてしまったのはとても悔しかった。

…まぁ、結局コレは四年位前の話で、あの人が未だにどんな人なのかは分かっていない。