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大体の荷物が揃った新居に、引っ越しのお手伝いと言って雄也のチームメートが来てくれた。
「皆さん、くれぐれも怪我だけはなさらぬようにお願いしますね。わたしなんか怪我しても何も迷惑にならないので言ってくださいね?」
来てくれたのは同い年の西川さん、後輩の浅間さん、そして日本中で人気者の大谷さん、中島さんだった。
「Aさんに怪我されたら、俺がひどい目に合うんで勘弁してほしいっす。」
唯一年下の浅間くんがわたしの持ってる収納キャスターを軽々と持ち上げ寝室へ運んでいく。
「まさかなー雄也が札幌に住むとはなー。」
「しかも彼女とやで?羨ましいにも程あるわ。」
「結婚も秒読みっすね。」
片付けもちょうど終わった頃、食卓テーブルを囲みデリバリーしたお寿司を食べながらみんなで話す。
「札幌に住むなんて夢にも思わなかったから本当に嬉しいんです、わたし。でも友人もいないので、皆さんお勧めのお店や場所があったら教えてくださいね。」
(おい)
(ん?どうした遥輝)
(お前の彼女めっちゃかわいいやん)
(やろ?)
(てかめっちゃいいこじゃね?)
(・・・卓さんまで)
(連れ去れそうなくらい小さいし)
(おい!翔平!)
(俺の姉ちゃんのが可愛いっす)
((((で、でたー。大基のシスコン))))
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作者名:あんこ | 作成日時:2017年4月24日 0時