6.自爆した ページ9
風俗を始めて3ヶ月ぐらいが経った。最初はキツかったが慣れてしまえばただの作業と化していった。
まあ作業とか言ったけど実際キツイしダルいしキモい。その代わり昼一本では稼げない金額だから仕方ないかと割り切ってやっている。
私って意外とタフだったんだなと思った。そして簡単に何十万と稼げてしまうので感覚が狂ってしまった私は昼の仕事を辞めた。
後悔はしてないと言ったら嘘になるが、ホスクラにハマった時点でこうなる運命だった気がする。
今日は仕事が休みの日。家で横になっていると友達から飲みの誘いの連絡が来た。ラインを開くと屋敷くんの文字が見えた。
へー。屋敷くんも来るんだ。確か前に駅の通りで会ったよな。
そんなことを思いながら私は返事をした。
飲みの当日、駅前で3人で合流したあと居酒屋に向かった。学生時代の友達が集まると自然と仕事や恋愛の話になる。もちろん私は話すことなんてないし話せないことの方が多い。
「Aは今も同じ仕事なん？」
「あー今は休職してるんだ」
「あ、そうなん？転職するん？」
それっぽいこと言って濁す。今日は何聞かれても本当のこと言えないな。特に屋敷くんには話したくない。女友達には言えなくもないけど男友達にはなんか言いづらい。
そして私達はどんどん酒を飲みみんないい感じになったとこでカラオケに行くことになった。
「もう終電ないし始発まで歌おうよー！」
「いーね！」
私たちはカラオケでも酒を頼み、どんちゃん騒ぎした。もうみんなベロベロだ。
「屋敷くん花葬歌って！」
私は勝手にラルクの花葬を入れた。画面にはPVが流れる。みんなで本人映像じゃんとか言って盛り上がった。
私が失恋ソングを歌っていたら友達が急に涙目で彼氏欲しいとか嘆き始めた。
「え？何？どうしたの？」
「セ フレに彼女できたんだよ？！もう私複雑だよ」
「セ フレなんか作んなよ。私みたいにホストにしとけよ」
ここから先は覚えてない。
友達は、え？何その話？とか言って興味示してた気がするけど屋敷くんはどんな顔してたかはあんま覚えてない。
私どこまで話したっけ。酔っ払ってたから全部話しちゃったかな。屋敷くんに引かれたかなー。まあ別に引かれてもいいんだけどね。
気づいたら自分の部屋にいた私は二度寝した。というか二日酔いで起きる気になれなかった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 45人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あんこ(プロフ) - のよさん» 感想ありがとうございます！！書くの頑張ります！✨ (1月8日 16時) (
レス) id: 0a051c8dbb (このIDを非表示/違反報告)
のよ - まじでまじで面白いです！！続き楽しみにしてます、！ (1月8日 3時) (レス) @page26 id: 795fd37f5f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：あんこ | 作成日時：2023年11月4日 14時
