4.女の子扱い ページ5
店に到着し、リリーくんといつも通りの会話をしながら過ごした。
「今日飲むペースいつもより早いね」
「え、そうかな？」
確かに言われてみれば早いかも。いつもはリリーくんと話すのが楽しいからゆっくり飲んでるけど今日はとにかく飲みたい気分だった。
何だろう。久しぶりに見たあの楽しそうな屋敷くんが頭から離れない。私だって楽しいのに何故が満たされない気分。私がぼーっとしていると内勤の人がやってきた。
「俺呼ばれたからちょっと待っとって！」
「うん」
いつもは平気なのに今日はリリーくんに離れて欲しくなかった。違う席で楽しそうにしないでほしい。私のとこにいてほしい。
寂しさや嫉妬で感情がぐちゃぐちゃになる。
でも私みたいな客はリリーくんからしたら優先順位が低いだろう。こんなこと思っちゃ図々しい。
頭を悩ませている時、不意にこないだ入ったボーナスのことを思い出した。
そうだ。そういえばあのボーナスまだ手付けてない…。バッグ買おうと思ってたけどバッグはまた今度にして今日使おう。
側から見たらアホな考えだが私はむしろナイスな判断だと思った。
「ただいま。ごめんな。待たせて」
「ううん、大丈夫だよ。あのさ、私これ入れてみる」
「え？」
メニュー表のシャンパンを指差す私を見てリリーくんは驚いた顔をしている。
「え、ほんまに入れてくれるん？」
もちろん！と言った後リリーくんは嬉しそうな顔でお礼を言ってくれた。
初めて降ろしたワクワク感とちょっとした達成感、そしてリリーくんが喜んでくれている嬉しさが混じって私は満足感が半端なかった。
「Aちゃんラストまでおる？」
「え、どうしようかな」
「もしラストまでおれるんならアフター行かへん？」
アフター…。聞いたことはあるけど本当にあるんだと思った。私がお酒を降ろしたからそのお礼で一緒に過ごしてくれるのかな。仕事だとしても嬉しく感じる。私は首を縦に振った。
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あんこ(プロフ) - のよさん» 感想ありがとうございます！！書くの頑張ります！✨ (1月8日 16時) (
レス) id: 0a051c8dbb (このIDを非表示/違反報告)
のよ - まじでまじで面白いです！！続き楽しみにしてます、！ (1月8日 3時) (レス) @page26 id: 795fd37f5f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あんこ | 作成日時：2023年11月4日 14時
