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早足で店内を出るとリリーくんが付いてきていた。
「何？」
「今日家行くから待ってて」
「は？別にいいよもう」
今更いい。それにリリーくんだって他の客がいるんだし私優先しなくていいよ。
そんな意地悪なことをあえて言うとリリーくんの表情が硬くなった。たまに揉めてるホストと客いるよなって思ってたけどまさか自分がそれを経験するとは。
私達がピリピリしていたら視線を感じたので横を向くと嶋佐くんが立っていた。
「何、どうしたの」
「…そっちこそどうしたの」
私はびっくりして嶋佐くんに話しかける。
「俺仕事終わってフラフラしてたとこ」
「そうなんだ」
「なんか2人とも不穏だけど何かあった…んですか？」
嶋佐くんが心配そうな顔で私とリリーくんを交互に見る。私が簡潔に説明すると嶋佐くんはうんうんと頷きながら聞いてくれた。
「まあ話は何となく分かったわ。とりあえず今日は一旦帰ろう。リリーさんも店戻んないとだし」
「…うん」
「俺一緒に帰るしさ」
私は嶋佐くんに連れられて一緒に帰ることになった。嶋佐くんはリリーくんに会釈してたけど私は見向きもしなかった。
大通りに出て2人でタクシーに乗る。
座った瞬間急にさっきの事を後悔し始めた。私何であんなキレたんだろう。痛すぎる。
「みっともないとこ見せてごめんね」
「いや大丈夫だよ」
タクシー内で落ち込む私を嶋佐くんは慰めてくれた。
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あんこ(プロフ) - のよさん» 感想ありがとうございます！！書くの頑張ります！✨ (1月8日 16時) (
レス) id: 0a051c8dbb (このIDを非表示/違反報告)
のよ - まじでまじで面白いです！！続き楽しみにしてます、！ (1月8日 3時) (レス) @page26 id: 795fd37f5f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あんこ | 作成日時：2023年11月4日 14時
