2.さすがナンバーワン ページ3
暇だしパーっと飲み行くか。
そう思ったら即行動。私はリリーくんがいるお店に行くことにした。
私はあの日以来色んなホスクラに行った。初回荒らしとまでは行かないけど結構探索した気がする。
でもやっぱり1番楽しかったのはリリーくんのお店だった。リリーくん元気にしてるかなーなんて思いながら化粧する姿は我ながら恋する乙女みたいだった。
店に行くと本命のリリーくんは残念ながら休みだった。行く前に連絡すれば良かったな。こういうとこはまだ慣れてない。
どうしよ。まあもう店に入っちゃったし仕方ない。
幸いまだ指名しないでも飲めるし、そのまま席でスマホをいじりながらホストを待った。
「失礼します」
私の横に座ったのは隆一さんというスラッとした人だった。そしてリリーくんと同じで肌が白い。
「Aちゃん、前も来てたよね？」
「はい」
「敬語じゃなくていいよ」
「あ、じゃあタメ語で…」
隆一さんが微笑みながらそう言ってくれたのでタメ語で話すことにした。リリーくんは初っ端からタメ語で話せたけど隆一さんはなんか緊張しちゃうな。
そして私達は適当に色んな話をした。どうやら話を聞く限り隆一さんはNo. 1の人らしい。
だからか。
隆一さんは気遣いが半端ない。リリーくんと楽しく話すのも好きだけど隆一さんは気分が良くなる接客だった。
話も楽しいし優しいしこれならお酒を降ろしたくもなる。現に私も何か頼もうかと思ったぐらいだ。
「私オリシャン頼もうかな」
隆一さんは私の言葉を聞いて少し驚いた顔をした。指名でもないのにいきなりシャンパンなんか頼むから、どうした？となったのかもしれない。
「無理に頼まなくて大丈夫やで。それにAちゃん本当は今日はリリーに会いに来たんちゃう？」
それはリリーの時に頼みなよ。とまで優しく言ってくれた。
自分の売上になるのに喜ぶどころか違う人に譲るあたり余裕がすごい。これが隆一くんの接客なのか作戦なのか。私が感心していると内勤の人が隆一さんを呼びに来た。
「俺呼ばれたから行ってくるわ」
隆一さんかー。たしかに指名したくもなっちゃう。
でもナンバーワンの人ってすぐ席立っちゃうだろうし大変だろうな。
私は変に現実的なことを考えながら隆一さんの背中を目で追った。
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あんこ(プロフ) - のよさん» 感想ありがとうございます！！書くの頑張ります！✨ (1月8日 16時) (
レス) id: 0a051c8dbb (このIDを非表示/違反報告)
のよ - まじでまじで面白いです！！続き楽しみにしてます、！ (1月8日 3時) (レス) @page26 id: 795fd37f5f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あんこ | 作成日時：2023年11月4日 14時
