1.失恋ショック！ ページ2
いわゆる私はダメンズホイホイというやつで今まで付き合ってきた人は浮気性だったりDV野郎だったりと散々な目にあってきた。
そして今回もまあまあクズな奴と付き合っていたがついにその関係に終止符がついた。あんな奴でも好きは好きだったからすごく落ち込んだ。
悲しいし寂しいし人肌恋しい。
涙をこらえながら駅に向かっているとキャッチに声をかけられた。
「お姉さん初回どうすか」
視線を横にやると若い男の子がいた。見た目と内容的にホストだろう。
ホストか…。今日は家に帰っても1人だし、寂しさを紛らわすのにもいいかもしれない。それにもうフリーになったから行っても罪悪感は無い。
私はキャッチのお兄さんについていくことにした。
彼に連れられお店に入ったはいいがホストクラブとか初めてすぎてビビる。ノリと勢いで入っちゃったけどマズかった気がする。
どうしよう、やっぱ帰ろうかなと不安になっているとセンターパートのお兄さんがやってきた。とりあえず名刺を受け取る。
彼の名前はリリーくんというらしい。
「名前聞いてもいい？」
関西弁訛りの話し方。元カレも関西弁だったから思い出してちょっと心にきたけど気にしないようにした。
「Aだよ」
「Aちゃんね。よろしく」
そっからリリーくんとの会話が始まった。ホスト初めて？とか、今日何してたの？とか。
「失恋しちゃったんだ。だから来た」
「え、そうだったん？」
「リリーくん慰めてよー」
そしてここから私の恋愛トークが始まった。今日初めて会ったホストに私の恋愛遍歴をぶちまける。こういうのって友達より全然知らない人の方が話せるから楽。
「…Aちゃんの元カレクソ野郎ばっかやな」
「だよね。みんなから言われる」
「でもそういう奴好きなんやろ？」
「やめてよー」
私はリリーくんの言葉に爆笑する。やっぱ今日直帰しなくてよかった。誰かといた方が気が紛らわせていい。
こうして初めてのホストクラブは私のマシンガントークで終わった。送り指名というやつはリリーくんにしといた。
リリーくんとエレベーターに乗って気づいたことがある。
「リリーくんって肌白いね」
「そうそう。よく言われるんよ」
店内だと分かりにくかったけど今こうして見ると白いなー。
そして「俺食パンマンってたまに言われるんだよね」とか言っていた。たしかに食パンマンだ。私は地味にツボった。
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あんこ(プロフ) - のよさん» 感想ありがとうございます！！書くの頑張ります！✨ (1月8日 16時) (
レス) id: 0a051c8dbb (このIDを非表示/違反報告)
のよ - まじでまじで面白いです！！続き楽しみにしてます、！ (1月8日 3時) (レス) @page26 id: 795fd37f5f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あんこ | 作成日時：2023年11月4日 14時
