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2人で無言になっていると、ドアが開いて誰かが入ってくるのが分かった。
チラッと見るとその姿はくるまだった。くるまもくるまでうちらを見た瞬間、状況が一発で分かったのか「あれ？なんかあった？」とか言いながら間に入ってきた。
「なに、どうしたのよー」
「別に。人のネタ盗むのもいい加減にしろって言ってやっただけ」
性格が悪い私は先輩が不快になるようにわざと一言一句ハッキリ言ってやった。私の嫌味を聞いたくるまの顔からは笑顔が消えた。そして先輩も負けじと言い返してくる。
「さっきからマジでグチグチうるさいんだけど。何？妬み？」
この期に及んで妬みとかバカかよ。
喉までこの言葉が出かけた時、私が何かまた言うと察したのかくるまが仲裁に入った。
「おっけ。とりあえず一旦落ち着こ？」
「は？落ち着けるわけないじゃん」
「今お互い気が立っちゃってるからさ、落ち着いてから話した方がいいって」
「無理」
くるまに当たったってしょうがないのに。イライラも言葉も止まらない。
「Aの気持ちも分かるけど先輩の言い分もあるかもだしさ」
「…何？くるまはどっちの味方なの？」
くるまが困った表情で私を見る。
感情がぐちゃぐちゃになって涙で視界が滲み始めた。味方とか言っちゃう自分が子供すぎて嫌になる。あーダメだ。泣きそう。
「A」
くるまに優しい声で名前を呼ばれる。私の身長に合わせて少し屈んでくれたくるまに少しときめいた。こんな時にときめくとか自分でもよく分からない。
「一旦あっち行って休も」
私はくるまの言葉にこくんと頷いた。
「先輩本当すいません。ちょっとあっち行ってきます」
くるまに連れられ、私たちは控え室の外に出た。
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あんこ(プロフ) - はなさん» コメントありがとうございます！✨推し芸人さん以外の話も読んでいただけてるとは！とても嬉しいです☺️執筆のモチベになります！頑張ります！ (3月8日 12時) (
レス) @page37 id: 262806c1af (このIDを非表示/違反報告)
はな - コメント失礼します！はじめましていつも楽しく拝見させていただいています！めっちゃ面白くて推し芸人さん以外のお話も読んでしまいます！これからも応援しています！☺️ (3月8日 10時) (レス) id: a3be6b034f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あんこ | 作成日時：2024年2月15日 2時
