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なんかふわふわする。揺れるような感じ。一体これはなんだろう。
微かに残っている意識で考える。恐らく男の人にお姫様抱っこされてる。でも誰が運んでるんだろう…。
一瞬悩んだけど誰か分かった気がする。この香りしゅんちゃんの柔軟剤の香りに似てる。もしかしてしゅんちゃんが運んでくれてるのかな。なんてこんな状況にも関わらず呑気に考える。
…いいや。今は何も考えないほうがいい。私はまた目を閉じた。
目が覚めると私はベッドで寝ていた。
こんな救護？仮眠？室みたいなとこあったんだと思いながら天井をぼーっと見つめる。
「起きた？」
声の主はしゅんちゃんだ。普段の声より少し優しめの声。
「うん」
「A、さっき倒れたんやで」
ほんま焦ったわーと言いながらホッとした表情で話すしゅんちゃんに優しさを感じた。さっきまで怒ってたのに。
私は寝たまま気になったことをしゅんちゃんに聞いた。
「しゅんちゃんが運んでくれたの？」
「そうやで」
「ありがと。重かったでしょ」
「おー。腕折れるかと思ったわ」
「ひどい。てかそれしゅんちゃんが非力なだけじゃない？」
私が負けじと言い返すとしゅんちゃんは笑いながら冗談やってと返事した。
「体調悪かったん？」
「うん。生理痛」
「そうなん？普段ここまで重ないやろ？」
「そうなんだよね」
しゅんちゃんは私の頭を撫でながら心配そうな顔をしている。
「今日、Aの家泊まるわ」
「ほんと？」
「辛いやろ」
私、生理前で情緒不安定になってしゅんちゃんに強く当たっちゃったの馬鹿みたい。自分の態度に心の中で猛省する。
「…もう怒ってない？」
「え、……ああ、別に怒ってないわ」
私が唐突なタイミングで喧嘩の話題を出したからしゅんちゃんは何のことかと思ったらしく一瞬停止した。
「よかった」
私がホッとするとしゅんちゃんは、さっきは悪かったと謝ってくれた。
「ううん。私の方こそごめんね。嫌な奴だったよね」
こうして私たちは無事に仲直りをし、家に泊まりに来てくれたしゅんちゃんは私のために代わりに洗濯をしてくれたりした。
生理の時って思うように体が動かないから家事やってくれるの助かるなぁとありがたく思った。
リクエストありがとうございました！
喧嘩して体調不良が言い出せないまま楽屋で倒れちゃうお話。
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あんこ(プロフ) - はなさん» コメントありがとうございます！✨推し芸人さん以外の話も読んでいただけてるとは！とても嬉しいです☺️執筆のモチベになります！頑張ります！ (3月8日 12時) (
レス) @page37 id: 262806c1af (このIDを非表示/違反報告)
はな - コメント失礼します！はじめましていつも楽しく拝見させていただいています！めっちゃ面白くて推し芸人さん以外のお話も読んでしまいます！これからも応援しています！☺️ (3月8日 10時) (レス) id: a3be6b034f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あんこ | 作成日時：2024年2月15日 2時
