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仕事終わりにAに久々に居酒屋に誘われた。外で酒飲みたかったし何よりAに誘われたのが嬉しくて快諾した。
「にーやんに話聞いて欲しくて！」
席に着くなりAから憎くて仕方ない彼氏の話題を出されテンションが急降下した。
俺の気持ちも知らんで楽しそうにニコニコと話してくるA。
「でね、先輩と今度犬カフェ行くんだ」
「A犬好きやったんや」
「そうそう。私が行きたいって言ったら乗ってくれて」
「そういや今度営業行くモール、マイクロ豚カフェあるらしいで」
「え、そうなの？犬カフェの豚版？…まあそれは一旦置いといて！」
話晒そうと思ったけど駄目やった。ちっ。と心の中で舌打ちをしながらAの惚気を聞いた。
コンビニ行く時に先輩さんが上着を貸してくれたとか、おでんの好きな具が一緒だったとか思ったより些細な内容やった。
そんなん何がええねん。上着ならいくらでも貸すわと少しイラつく。
分かってんねん。こういうどうでもいい日常が一番幸せなんは。けどこんな話聞かされたらしんどいわ。どうせやったら喧嘩したとかの話のが聞きたいわ。(先輩さんすみません)こんな幸せな話聞きたない。
「へぇ。先輩さん優しいな」
自分の気持ちとは裏腹の言葉を言いながらAの話に相槌を打つ。
「ただね…」
楽しそうな顔から一転、Aの顔が曇り始めた。
「最近先輩が怪しいんだよね」
「え、怪しいってどういう風に？」
「例えばだけど一緒にいる時に電話が鳴るとするじゃん？前まではその場で出てたのに今は一旦外出て話すの」
「…それ怪しいか？」
普通に席抜ける感覚やろ。そう突っ込んだらAに勢いよく追撃された。
「いちいちベランダ出るんだよ？出るとしても廊下でいいじゃん！」
「うーん、それだけで怪しいは無理あるんちゃう？」
内心、「先輩さん二股か〜？」なんて悪いことを思う俺は性格が悪い。でもあの先輩さんに限ってそんなことは…という心配もある。
早く離れて欲しいけど浮気で破局だけは辞めてくれよと複雑な思いをしながらAの相談に乗った。Aが悲しむのだけは嫌やし。
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あんこ(プロフ) - はなさん» コメントありがとうございます！✨推し芸人さん以外の話も読んでいただけてるとは！とても嬉しいです☺️執筆のモチベになります！頑張ります！ (3月8日 12時) (
レス) @page37 id: 262806c1af (このIDを非表示/違反報告)
はな - コメント失礼します！はじめましていつも楽しく拝見させていただいています！めっちゃ面白くて推し芸人さん以外のお話も読んでしまいます！これからも応援しています！☺️ (3月8日 10時) (レス) id: a3be6b034f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あんこ | 作成日時：2024年2月15日 2時
