4.大人の関係（笑） ページ6
コミュ障の私はもちろん山田くんの隣。むしろ喋れる山田くんの隣じゃないと無理だ。
ちなみに洲崎さんは向かい側の斜めの方に座っていた。ディベロッパーの人同士で固まっている。よく見たら新山さんもいた。あの人も来てたんだ。
私が色んな席をザーッと見渡していると食べ物がどんどん運ばれてきた。私と山田くんは塩キャベツをつまみにお酒を飲んだ。
「地下のフードコートにお好み焼き屋できるんだって」
「ほんま？閉店したうどん屋のとこ？」
私たちが平凡な会話をしている横の席でちょっとエ ロいトークが始まっていた。キスは誰とでもできるとか体の関係がどうとかそんな話で盛り上がっている。
そして気づいたら席替えタイムが始まっていた。
「すいませーん」
ハタチぐらいのギャルっぽい女の子2人組が山田くんのとこにやってきた。
「私たち隣に座ってもいいですか？」
「どうぞ」
私は気を利かせねばと思い立ち上がって女の子に席を譲った。
「ありがとうございます！」
「いえ」
会釈をして立ち去ろうとしたら山田くんに恨めしそうな顔で見られた。何余計なことしてんねんみたいな表情された気がする。けど私はスルーした。
ごめん山田くん。私洲崎さんのとこ行くネ。
私は洲崎さんの席に向かった。ラッキーなことにちょうど洲崎さんの横が空いたのでお邪魔した。
「お疲れ様でーす」
「あ、Aさん」
ぱあっと明るい顔で迎えてくれた洲崎さんに癒された。しかも周りには人がいないので2人っきり状態。実質サシ飲みだ。
「てか洲崎さんって彼女いるんで…」
チャンスだと思い、私が恋愛の話を振ろうとしたら新山さんが洲崎さんの横にスッと座った。えっ？？
「何？恋愛の話？」
新山さんは笑みを浮かべながら俺も混ぜてとか言い始めた。何の嫌がらせかと思った。私が洲崎さんを推してるの知ってるくせに！
今、私と新山さんで洲崎さんを挟んでる状態になっている。私は洲崎さんの奥に座っている新山さんにアイコンタクトじゃないけど視線を送った。けど気づいてるのか気づいてないのか普通の顔して座ってる。
「あ、ここも知り合いなん？」
洲崎さんは私と新山さんを交互に見ている。
「そうなんよ」
「へえ。意外や」
「この間、Aの店にチラシ置きに行ったんよ」
あーもう。話逸れちゃった。私は諦めて3人で他愛ない会話をする事にした。
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あんこ(プロフ) - あずさん» あずさん！コメントありがとうございます！（ ; ; ）感想とても嬉しいです✨私もあずさんの見抜いて、心ドキドキしながら何回も読んでます✨更新頑張ります！😳 (2月10日 1時) (
レス) id: 262806c1af (このIDを非表示/違反報告)
あず(プロフ) - 夜分遅くに失礼します…！めくるめく日々の更新、楽しみに待ってました。石井さんの登場に心踊ってます。あんこ様のお話の構成、自然な会話が大好きです。どんな結末を迎えるのか一読者としてワクワクしつつ、また最初から読み返そうと思います。更新頑張ってください！ (2月10日 1時) (レス) @page36 id: de1b10e721 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あんこ | 作成日時：2023年6月9日 1時
