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にーやんはいつも通り話してるけど寂しくないのかな。けどなんか変な関係だったし、そんなになのかな。にーやんドライそうだしな。
頭の中でぐるぐる考える。ボーッとしていたのが伝わったのか、にーやんは私の顔の前で手のひらをひらひらさせた。
「何考えてた?」
「…にーやんのこと」
「なんで?」
「会えなくなるの、寂しいから」
「俺も」
じゃあこれからも会ってよって言いたいけど多分無理なんだろう。
これをきっかけに関係をきっぱりやめるつもりなんだろうな。寂しいし悲しいけど我慢。
泣きそうなのを堪えていたらにーやんが優しく私を抱きしめてくれた。抱きしめられた瞬間涙腺が崩壊した。
なんだかんだ私はにーやんのことが好きだったみたいだ。今更気づいた。
「泣くなて」
にーやんは少し眉毛を下げながら私の涙を指ですくった。
「だって」
「ほら、ティッシュ」
「うん」
にーやんからティッシュの箱を受け取り涙を拭く。そんな私の姿を見てにーやんは困った顔をしつつ口角を上げていた。
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あんこ(プロフ) - あずさん» あずさん!コメントありがとうございます!( ; ; )感想とても嬉しいです✨私もあずさんの見抜いて、心ドキドキしながら何回も読んでます✨更新頑張ります!😳 (2月10日 1時) (レス) id: 262806c1af (このIDを非表示/違反報告)
あず(プロフ) - 夜分遅くに失礼します…!めくるめく日々の更新、楽しみに待ってました。石井さんの登場に心踊ってます。あんこ様のお話の構成、自然な会話が大好きです。どんな結末を迎えるのか一読者としてワクワクしつつ、また最初から読み返そうと思います。更新頑張ってください! (2月10日 1時) (レス) @page36 id: de1b10e721 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あんこ | 作成日時:2023年6月9日 1時