11.君と夏の終わり ページ23
ついに花火の日がやってきた。
駅で山田くんと集合し、ロータリーで待っていてくれた新山さんの車に乗った。
早速車内は盛り上がる。
「なんか曲かけましょー。オレンジレンジ流したい」
「オレンジレンジは海やろ。花火って感じせん」
新山さんがすかさず拒否する。え、夏っていったらオレンジレンジじゃない？と思ったけど言わないでおいた。
「夏の思い出とかの方がええんちゃう？」
「それだって海岸じゃん」
新山さんのチョイスも結局海寄りの歌だった。ちなみに山田くんはうちらの話に入ってくることはなく、何でもいいよと言うような顔でスマホをいじっていた。
「花火っていうと夏祭りじゃないですか？」
「あれ打ち上げ花火やろ。手持ち花火感がない」
さっきから花火にこだわるの何？？私も私で夏にこだわってるから人のこと言えないけど。でもこういうくだらない会話嫌いじゃないからいいんだけどね。
「じゃあシークレットベース？」
「あ、それいいやん」
新山様がお気に召したので私はZONEのsecret base〜君がくれたもの〜をスマホから流した。
「…なっつ」
山田くんが顔を上げてボソッと呟く。
「これ聞くとキッズウォー思い出しません？」
「あったな！そんなん！」
懐かしい歌を流し、懐かしいドラマの話をしていたらあっという間に花火する公園に着いた。ドアを開けると蒸し蒸ししていて、冷房が効いていた車とのギャップにやられる。
９月だけどまだまだ暑い夜だ。でもこの蒸した夜にやる花火がよかったりする。
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あんこ(プロフ) - あずさん» あずさん！コメントありがとうございます！（ ; ; ）感想とても嬉しいです✨私もあずさんの見抜いて、心ドキドキしながら何回も読んでます✨更新頑張ります！😳 (2月10日 1時) (
レス) id: 262806c1af (このIDを非表示/違反報告)
あず(プロフ) - 夜分遅くに失礼します…！めくるめく日々の更新、楽しみに待ってました。石井さんの登場に心踊ってます。あんこ様のお話の構成、自然な会話が大好きです。どんな結末を迎えるのか一読者としてワクワクしつつ、また最初から読み返そうと思います。更新頑張ってください！ (2月10日 1時) (レス) @page36 id: de1b10e721 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あんこ | 作成日時：2023年6月9日 1時
