ジョーカー・ゲーム短編・夢 (ページ6)

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(神永×夢主)① ページ6

「それじゃあ、おつかれさまで＿」

「俺、今日誕生日なんだよね」

「わあ…そうでしたか、おめでとうございます」

鞄を肩にかけたまさにちょうどその時、私の言葉にかぶせるようにそう宣言したのは、私の上司の神永さんだった。日付を確認する。

誕生日かー。多分彼女とデートの約束があっただろうだろうな。かわいそうに。

「手伝えることありましたか？」

「ないよ」

そうですよね。だって神永さんじゃなきゃできないお仕事だから残業してるんですよね。そうじゃなかったら他に仕事を采配してさっさと帰っているはずだよね。

「君このあと予定ある？」

「ゲームのイベントがあります」

「ないと捉えていいかな？
今日一緒に夕飯どう？奢るから」

「おごり…！」

仕事終わりに上司とご飯とか気使うわーーめんどくさいと思うところだが、今月はきびしいから一食分でも浮くのは嬉しい。

彼女はいいのか？という質問がでかかったがやめた。だって、わざわざ誕生日の日に干物みたいな部下を誘って夕飯って…
あーさては神永さん彼女と喧嘩でもしたかな。