ジョーカー・ゲーム短編・夢 (ページ3)

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荷車や人が行き交うあわただしい風景があった。暗い顔をした人がいれば、生き生きとした表情の人もいる。

全てが終わったあと、私は結城さんの家に転がり込んだ。迷惑そうな顔をしていたがだめだとも言わなかったので記者をしながら、八畳の部屋に住み着いている。

「よう」

「また来たんですか神永さん。暇なんですね」

「言うじゃねえか居候。これでも忙しい身なんだけどな～。結城さんは？」

神永は解体されたあとも時々結城さんのところに顔を出して、将棋を指しにくる。

「結城さんなら出かけてます。夕方までには帰って来ると思いますが。お茶でも入れるので客間待っててください」

「いや、いい。今日は君に用があってきた」