ランドールの魂を宿した僕は転生者11（twst男 not監督生） (ページ2)

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よくないやり方（ラドル&ランドールside）ページ2

「只今戻りました！」

「おかえり。」

グリムと下着をユウの元へ送り届け、僕はジャミル先輩の部屋に戻った
なんとかバレずに戻ってこられて一安心だと張り詰めていた気持ちを開放するように僕はずくに寝袋に体を沈めた
はー……なんかこうして寝袋の中に埋まってると落ち着くな……

「クッ……何度見てもその姿っ……いやすまないっ……」

笑いをこらえるジャミル先輩に僕は二ヘラと笑いながら言った

「いいんですよー。ジャミル先輩も埋まります？案外いいですよ寝袋。温かいし。」

「いや、遠慮しておくよ。フフッ……」

そう言ってジャミル先輩は口元を押さえたそんなに笑わなくても……

「しかし、本当にお前が来てくれて良かった。お陰で円滑に事が済みそうだ。」

ジャミル先輩は明かりの調節をしながら僕に話しかけた
僕は寝袋に埋まったままくぐもった声で返事をした

「過分な評価ありがとうございます。」

「そう謙遜するな。現にこんなに助かってるんだ。また明日からも頼むよ。」

「はい、勿論です。」

「……本当に、お前のおかげだよ。」

「ん？何か言いました？」

「いや？何でも。さ、明日も早い。もう寝よう。おやすみラドル。」

「は、はい。ジャミル先輩も、おやすみなさい。」

最後の方が聞き取れず僕は寝袋から顔を出して聞き直したが、なんでもないと軽く流されてしまった

(何か聞こえた気がするんだけどなぁ……)

考えようとしたが疲れのせいか緊張がとけたせいか、抗えない程の睡魔に襲われて僕は目を閉じた

ーーーーーー

悪意に、周囲の目に
それらから自分の心を守る為に自分が取った行動は捻くれる事だった
全てを疑い、適度に距離を取り、敵に対しては威嚇する
悪意から身を守る為には自分もある程度悪に染まらなくちゃ生きていけない
それが俺の考え出した最善の方法だし、その考えは死んだ今でも正しかったと思っているし、そうでもしなきゃ生きていけなかった
まぁ、結局それらの行為は前世では自らを破滅させるに至ったがな
サリバンやワゾウスキの様に分け隔てなく好意的に、気さくに接することこそ人気者への、自分が最も欲していた事への近道だったと知るのがもう少し早ければ、あんな最後は迎えなかったかもしれない
だが……

(ラドルの今のやり方は良くない。あまりにも。)
今のあいつのやり方は俺の大学時代の初期のやり方に同期は違えどよく似ていた
自分の地位を安定させるために力のあるやつに取り入った俺
その場所を守る為なら何だってした
……親友を裏切ることさえ