毒を以て毒を制す（アズールside） ページ8
「ラドルに毒薬を処方するなんてどういうつもり？」
「……は？」
毒薬？
何の話だ？
苛立ちを隠せないようにヴィルさんは続ける
「とぼけても無駄よ。今あの子はポムフィオーレにいるわ。なんで来たかわかる？持病の薬を飲み始めてから中々寝付けなくなって、その相談に来たの。でもその薬を見たらびっくり。魂を薄める薬なんて劇物を与えられてたんだから。そしてその提供者は貴方。どういうことか、説明して頂けるかしら？」
馬鹿な……！
ラドルさんは一体どれだけのコネクションを作ってるんだ！
僕は驚きを隠せず目を見開いた
確かに故郷は輝石の国だがまさかヴィルさんとも繋がりがあるだなんて想定外だ……
しかし、この様子では恐らくラドルさんから何も聞かされていない
持病の事を話していないのだろう
でなければこのリアクションはおかしい
確かに魂を薄くする薬はほぼ毒だ
長期を見越した暗殺者がかつて愛用していた薬とも言われている
魂が薄くなれば肉体との関係も薄れていき、やがて体から魂が肉体から離れて体は物言わぬ人形同然となる
一般的な場合なら
しかしラドルさんの場合は魂が２つある
この場合はその時最も力のある魂に作用し、薄くした魂を広げることで主導権を得ることができる魂の核部分を守る
こうすることでもう一つの魂に体を乗っ取られる事態を防ぐのだ
勿論乱用すれば一般的な結果を招くが少量なら魂解離症専用の予防薬となる
今のラドルさんは恐らく乱用状態
一般的な効果に近い状態なのは間違いない
ヴィルさんもそれを案じての事だろう
とはいえ、契約は契約、部外者のヴィルさんにそう安安と情報を渡す訳にはいかない
「お言葉ですが、ラドルさんは現在僕と契約中です。それに関する詳細となりますのでお答えできかねます。」
「人命に関わることよ。あそこまで深刻化させておいてよくそんなことが言えるわね。」
「滅相もない。ただ、ラドルさんとの契約内容については個人情報になりますのでおいそれと他人様に話すわけにはいきません。それに……ヴィルさん、貴方はラドルさんから何も聞かされていないんですね。」
「なんですって？」
ふとヴィルさんの声が震えた気がした
この様子ではそこまでプライベートに切り込むほどの仲ではなかったようだ
「いえ、ただ旧知の仲に聞こえましたので不思議に思いまして。契約についてはとやかく言えませんが一つだけ。確かに一般的には毒ですがラドルさんの場合は別です。」
「それはどういう……」
悪者（アズール&ヴィルside）→←うまく行かない（アズールside）
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あんかけうどん(プロフ) - タイミーさん» ありがとうございます！ファンアート大歓迎でございます！ぜひぜひ描いてくださいまし！ (6月20日 23時) (
レス) id: 8768b9e08b (このIDを非表示/違反報告)
タイミー(プロフ) - 後失礼ながら私ラドル君の見た目とても気に入ってしまったので描いても良いですか？ダメでしたらすみません💦 (6月20日 23時) (レス) id: 908dc4d734 (このIDを非表示/違反報告)
タイミー(プロフ) - 最新話まで追いつきました‼︎続きとても気になります‼︎無理せずに頑張って下さい(*´∀｀*) (6月20日 23時) (レス) id: 908dc4d734 (このIDを非表示/違反報告)
あんかけうどん(プロフ) - TRIXIEさん» ありがとうございます！これからどんどん転落していくのでかわいそかわいいラドルくんをどうぞよろしくお願いします！ (5月28日 15時) (レス) id: 8768b9e08b (このIDを非表示/違反報告)
TRIXIE - 続きが出ている...!有難うございます!貴方様の動かすランドールと夢主が大好きです! (5月28日 14時) (レス) @page15 id: 2c398aa4dc (このIDを非表示/違反報告)
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