きっと大丈夫(ジャックside) ページ28
「寮長クラスが手も足も出ないマレウスさんに一泡吹かせるような人に楯突いたらどんな報復が待ってるかわかりませんし。あの異常なまでの精神力、知識、狡猾さ、どれをとっても今の僕では敵いません。」
「ジェイド先輩……」
「あと、信じられないと思いますが、アズールも僕と同じ気持ちなんです。」
「「え?」」
その言葉に俺達は目を見開く
昨日一昨日の態度では本当かと疑ってしまう
それをわかってかジェイド先輩も苦笑いだ
「流石にやり過ぎだと焦って、分からなかったでしょうがこれまで色々策を講じてきました。が、どれもあまり上手く行かず……」
「そんな事情が……」
ユウも俺達も信じられないという顔で驚く
まぁ今のラドルの状態を考えれば致し方ない気もする
未だに完全な治療法がわかっていない病を下手に弄るような事をしたのだ
いくら優秀な人物達とはいえまだ学生の粋
予想外のことが起きても仕方ない
「これが終わったらちゃんと自分達のしたことの責任を取る。その気持ちは本当なんです。しかしアズールは、自分のプライドとシナリオ通りに行かない焦りから切羽詰まってどうも暴走気味になってるんです。故に、ユウさんとの契約を一度切ってラドルさんのケアに専念するという簡単なシナリオに気づけ無い。言った所で聞いてくれるとは思えませんでしたから結局シナリオ通りに今日ここに来た訳ですが、さてどうしたものか……というのが今の状態ですね。」
困ったように笑うジェイド先輩を前に俺達は黙り込んでしまった
が、少ししてユウが口を開いた
「まだ、まだきっと大丈夫ですよ。」
「え?」
「ラドル君は一人で突っ走ってしまうところがありました。一人で抱え込んで、誰にも相談しないで……けど、事情や心境をお互い話し合う機会があればまだ巻き返せますよ!そうすれば、ラドル君も先輩方も、また前のように話せるはずですから。」
「ユウさん……そうですね。ありがとうございます。少し、安心できました。」
そう言ってジェイド先輩はさっきの不安そうな顔から一変して笑顔を取り戻した
と、次の瞬間
シュワッ
「「!」」
突然辺りが光り、眩しさに俺は思わず目を瞑る
「何だ!?今の光は!」
「……ん?あ!デュースお前!頭のイソギンチャクが消えてんぞ!」
「ハッ!本当だ!」
「オレ様のもエースのも、消えてるんダゾ!やった!レオナ達がやってくれたんだ!」
見ればエース達の頭のイソギンチャクは綺麗さっぱりなくなっていた
よし、レオナ先輩達成功したんだな……
俺は安堵の息を溢しながら笑った
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あんかけうどん(プロフ) - タイミーさん» ありがとうございます!ファンアート大歓迎でございます!ぜひぜひ描いてくださいまし! (6月20日 23時) (レス) id: 8768b9e08b (このIDを非表示/違反報告)
タイミー(プロフ) - 後失礼ながら私ラドル君の見た目とても気に入ってしまったので描いても良いですか?ダメでしたらすみません💦 (6月20日 23時) (レス) id: 908dc4d734 (このIDを非表示/違反報告)
タイミー(プロフ) - 最新話まで追いつきました‼︎続きとても気になります‼︎無理せずに頑張って下さい(*´∀`*) (6月20日 23時) (レス) id: 908dc4d734 (このIDを非表示/違反報告)
あんかけうどん(プロフ) - TRIXIEさん» ありがとうございます!これからどんどん転落していくのでかわいそかわいいラドルくんをどうぞよろしくお願いします! (5月28日 15時) (レス) id: 8768b9e08b (このIDを非表示/違反報告)
TRIXIE - 続きが出ている...!有難うございます!貴方様の動かすランドールと夢主が大好きです! (5月28日 14時) (レス) @page15 id: 2c398aa4dc (このIDを非表示/違反報告)
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