ビンタ ページ2
バチンッ
「あんたって子は！自分がどういう状態なのかわからないの！？」
「落ち着くんだヴィル！」
「ヴィルサン！」
ジンジンと熱を持って痛む頬を抑えながら僕は何故こうなったのか思い返していた
全ては放課後まで遡る
僕は薬と薬のメモを持ってポムフィオーレまで向かっていた
念の為薬のメモは書き写した物を持ってきた
ヴィル先輩が参考にほしいと言った時にすんなりと渡せるように
鏡舎をくぐった先には相変わらず美しい城がそびえ立っていた
「メイク……大丈夫だよね。結構念入りにクマ消ししたしバレないバレない。」
薬を乱用している間、僕は寝てもなかなか疲れが取れないようになっていた
というより寝た実感がない
目を閉じて開けたらもう朝でしたなんてザラなこと
おまけにクマも蓄積していく一方
眠れてないも同然なことは日に日に目に見える形で分からされた
酷くなったのはテストのあと
ランドールの出現を恐れて薬を乱用し始めてからだ
だって仕方ないだろう
いつあいつが出てきて先輩方に迷惑をかけるかわからない
多少強引でも、無理をしてでもそうしなきゃ
「いけない。こんな顔してたら怪しまれちゃう。スマイルスマイル！」
「あら、何が怪しいのかしら？」
突然声をかけられて僕はビクリと肩を揺らした
チラと少しだけ振り向くとそこにはヴィル先輩がいた
「久しぶりねラドル。元気にしてたかしら？」
「ヴィ、ヴィル先輩！お久しぶりです。」
「っ！？ちょっとあんたその顔っ！」
振り向いた瞬間、笑顔だったヴィル先輩は真っ青な顔になり、僕の腕に掴みかかった
「何よその厚塗りのメイクは！それにこれクマ特化型のやりかたじゃないの……！まさか、眠れてないの！？」
「あ……やっぱりバレちゃいます？」
僕は敵わないなと言うように頭をかいて笑った
やっぱりヴィル先輩にメイクで取り繕うだなんてことできないな
プロだし
「言いたいことは山ほどあるけれど、とにかくいらっしゃい。」
「うわぁっ！」
僕はヴィル先輩に手を引かれるまま小部屋にに連れて行かれた
部屋にはルークさんとエペル君がいた
「おや毒の君おかえり。ムシュー・カップケーキも……何やらただ事ではないようだね。」
「ただいま……ええ。この子、顔がとんでもないことになっていたのよ。見なさいこの濃い隈を隠そうとして塗りたくった厚塗りのファンデを！ただ事じゃないわ。前回より酷くなってる！VDCの会議をしようと思ったけど今日は後回し。この子からみっちり話してもらわなきゃ。」
僕は苦笑いをしながら椅子に座った
エペル君は心配そうに僕を見つめている
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あんかけうどん(プロフ) - タイミーさん» ありがとうございます！ファンアート大歓迎でございます！ぜひぜひ描いてくださいまし！ (6月20日 23時) (
レス) id: 8768b9e08b (このIDを非表示/違反報告)
タイミー(プロフ) - 後失礼ながら私ラドル君の見た目とても気に入ってしまったので描いても良いですか？ダメでしたらすみません💦 (6月20日 23時) (レス) id: 908dc4d734 (このIDを非表示/違反報告)
タイミー(プロフ) - 最新話まで追いつきました‼︎続きとても気になります‼︎無理せずに頑張って下さい(*´∀｀*) (6月20日 23時) (レス) id: 908dc4d734 (このIDを非表示/違反報告)
あんかけうどん(プロフ) - TRIXIEさん» ありがとうございます！これからどんどん転落していくのでかわいそかわいいラドルくんをどうぞよろしくお願いします！ (5月28日 15時) (レス) id: 8768b9e08b (このIDを非表示/違反報告)
TRIXIE - 続きが出ている...!有難うございます!貴方様の動かすランドールと夢主が大好きです! (5月28日 14時) (レス) @page15 id: 2c398aa4dc (このIDを非表示/違反報告)
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