知ってるよ ページ8
A「かっ…可愛い」
クロの頭を掴んだかと思えば、グリグリと撫で始めた。
クロは真昼の肩の上なので、危うく落ちそうになる。
真昼も肩に少々重みがかかってグラつく。
真昼「わわ…っ!おいA〜撫でるなら肩の上じゃないときにしろっ!それか自分で持つとか…」
転びそうになり、その時クロも落ちそうになり、二人…いや、一人と一匹は揃って、ふぅ、と汗を拭った。
A「あっ…ごめん〜!」
謝ってから、クロを抱き抱える。
ふわふわな手触りが気に入ったらしく、しばらく撫で続けていた。
真昼「あ、俺手洗い行ってくる!」
真昼が手洗いに行き、廊下にはクロとAだけになる。
ふと、Aが撫でる手を止める。
そしてクロに向かってボソリと呟く。
A「知ってるよ…スリーピーアッシュ」
クロは驚いてAを見上げた。
クロの瞳に映った彼女の目には光がなかった。
その時、真昼が戻って来て、クロを受け取った。
先程と違い、Aの目には光が戻っていた。
クロ(何なんだ…?こいつ…)
少し疑問を抱きながら、クロはリュックの中で丸くなった。
教室に着くと、どうやら生徒が一人倒れていたということで皆今日は早く帰るということになったらしい。
桜哉「真昼、A〜何処行ってたんだよ!探したぞ〜」
と二人は桜哉にグリグリと頭を撫でられた。
真昼「ご、ごめんて…。あ、桜哉、A、一緒に帰ろう」
ごめん、というポーズをとりつつ、帰る準備を始める。
A「そういえば桜哉は何処に行ってたの?」
ふとAは疑問に思ったことを聞く。Aより前に教室を出ていった桜哉なら、もっと早くベルキア達の賑やかな声に近付いていたはずだが、あの場に桜哉はいなかった。
桜哉は一瞬間をあけてから、口を開いた。
桜哉「…あ〜真昼を探しに行ってたんだけど、途中で腹痛くなってさぁ…」
桜哉はあはは、と苦笑いをした。
そっか、とAは頷いて自分も帰る準備をし始めた。
三人はいつもの通学路を辿り、家へ帰っていった。
桜哉は途中から道が違うので、Aと真昼は二人だけになった。
〜続く〜
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黯架 - うわああありがとうございます!めっちゃ寝ますね（笑）頑張ります*･゜ﾟ･*:.｡..｡.:*･'(*ﾟ▽ﾟ*)'･*:.｡. .｡.:*･゜ﾟ･* (2020年3月13日 16時) (
レス) id: 1175078eb4 (このIDを非表示/違反報告)
しょーゆー(プロフ) - 貴方様の小説が好きすぎて朝と昼と夜しか眠れませｎ（（ めっちゃ好きです！！応援してます！ (2020年1月6日 16時) (レス) id: 70ec3f117a (このIDを非表示/違反報告)
杏花 - 気付かなかった…ご指摘ありがとうございますっ!多分コレで大丈夫かと (2019年7月10日 17時) (レス) id: 9321077a4f (このIDを非表示/違反報告)
かなと - 編集画面の関連キーワード入力の下をよく読みオリジナルフラグをお外し下さい違反です (2019年7月10日 17時) (レス) id: aa79e4e0f8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黯架 | 作成日時：2019年7月10日 17時
