虚構の友達、その終わり ページ15
〜*クロside*〜
学校で、俺を鷲掴みにしやがったときから怪しく思ってたんだ。
こいつ、何なんだ?
考えるのもめんどくせぇ、そう思った。でもこう人型になっても驚かねぇんだ、俺はこいつと関わりがあんのか?
知らねぇ、思い出せねぇ。
彼奴だけが俺を知っているだけなのか?何で知っている?
人間が、吸血鬼を。
向き合えねぇ…
真昼「おいっ、クロ!」
抑え込もうとする真昼の腕を避ける。
A「ふふっ、怖い顔だよ、にーさん。」
口に手を当てて、クスクスっと笑われた。
クロ「何なんだ…御前…」
A「…誰か言ったところで私が分かるの?」
そいつの顔から笑みが失せた。
分かるわけねぇ。関わりなんかなかった。
俺はこいつを知らない。会ってないんだ。
なのに何故俺を兄と呼ぶ?
俺達は七…いや、八つの大罪の真祖だ。
それ以上、いない、はずだ。
………彼奴が作っていなければ。
A「あはっ、やっぱり知らないんだぁ…。」
何が可笑しいのか、また笑い始めた。
読めねぇ奴…
真昼「A…?おっ、御前…」
さっきまで黙っていた真昼が口を開いた。
A「何?真昼」
ニコ、と微笑みつつ振り向く謎の人物。
真昼は目を見開いていた。
そうだろうな、俺を、知っているんだからな。
もしかしたらこいつは…
真昼の友達じゃねぇのかも知れねぇんだから。
A「御免ね真昼。でもね、にーさんを引っ張り出すためには騙すしかなかったんだぁ。」
真昼「だま…す…?」
A「そうだよ。私は真昼のホントの友達じゃないから。『虚構』の友達だったんだ。でもそれも終わり。」
虚構…?終わり…?
さっぱり言ってる意味が分からねぇ。
真昼「御前…何なんだよ…?」
扉を向いていたそいつは、振り向いて言った。
A「虚構のサーヴァンプだよ」
〜続く〜
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黯架 - うわああありがとうございます!めっちゃ寝ますね(笑)頑張ります*・゜゚・*:.。..。.:*・'(*゚▽゚*)'・*:.。. .。.:*・゜゚・* (2020年3月13日 16時) (レス) id: 1175078eb4 (このIDを非表示/違反報告)
しょーゆー(プロフ) - 貴方様の小説が好きすぎて朝と昼と夜しか眠れませn(( めっちゃ好きです!!応援してます! (2020年1月6日 16時) (レス) id: 70ec3f117a (このIDを非表示/違反報告)
杏花 - 気付かなかった…ご指摘ありがとうございますっ!多分コレで大丈夫かと (2019年7月10日 17時) (レス) id: 9321077a4f (このIDを非表示/違反報告)
かなと - 編集画面の関連キーワード入力の下をよく読みオリジナルフラグをお外し下さい違反です (2019年7月10日 17時) (レス) id: aa79e4e0f8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:黯架 | 作成日時:2019年7月10日 17時