忘れ去られた九番目“虚構”

昔から貴方は私を見なかった ページ13

あは…私何時から真昼のこと友達だなんて思ってたんだろ?

そうだよ、真昼はスリーピーアッシュ達を叩き出す為だけの只の“駒„。

友達なんか私に必要ない、要らない。

勘違いも甚だしいってヤツかな…

ｼﾞｭｰｯ

A「〜?おっ、わわわっ!?」

少し焦げ臭いと思ったら、焼きそばか焦げてきていた。ちょっとだったから良かったけど…危ない危ないっ。

…本当に危ないのはスリーピーアッシュだけどね…。

A「ﾝｯﾝ…さぁ〜て完成〜

一つ咳払いをしてから皿に盛り付け、机に乗せる。

当然猫も来るのだが…

A「…確か猫って焼きそば食べれないよね〜…」

相手にも聞こえるくらいの大きさで、ボソッと呟いてみる。

覚えているよ、その特徴的な尻尾。

全く猫にならなかったけれど、一応兄の姿は知っとかなくちゃね?

ムッと睨まれた気がした。

御免ね?ニーサン。でも猫を殴るとか、只の動物虐待でしょ?そういうことは極力したくないから。

本当に人型は見たくない。というか貴方を見たくなかった。

だけどコレくらいのデメリット、仕方ないもんね。

兄さんは私を見るばかりで一向に動く感じはしない。

何れだけ記憶を探っても無駄だよ、


昔から貴方は私を見なかった









〜続く〜

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